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最終更新:2014年5月12日(月) 12時6分

「美味しんぼ」の鼻血描写、大阪市などが出版社に抗議文

 週刊誌に掲載された漫画「美味しんぼ」の中で、「震災がれきを焼却処理した焼却場の近くの人々に鼻血が出るなどの症状が出ているなどと記されているのは、事実と異なる」として、大阪市などが発行元の小学館に抗議しました。

 問題の記載があるのは、12日発売の「ビッグコミックスピリッツ」の「美味しんぼ」です。漫画の中で研究者が、大阪で受け入れたがれきを処理する焼却場の近くに住む住民1000人ほどを調査したところ、鼻血、目、のどや皮膚などに不快な症状を訴える人がおよそ800人もいたと述べる場面が描かれています。

 大阪市は、去年9月までに岩手県の震災がれき1万5000トンを焼却処理しましたが、漫画にあるような被害は確認していないとして、今月9日、小学館に対し削除・訂正を求めていました。

 12日の発売を受け、大阪府と市は改めて小学館に抗議文を送るとともに、根拠を示すよう求めています。これに対し、小学館は「来週号で特集記事を載せるので、それを見てほしい」と話しています。(12日11:39)

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