ニュース詳細
美味しんぼ 福島県が「容認できず」5月12日 12時51分
雑誌に連載されている漫画「美味しんぼ」の12日に発売された内容の中で、登場人物が「福島県内には住むな」とか、「人が住めるようにすることはできない」などと話す場面があり、福島県は「断固容認できない」とする見解を12日朝、公表しました。
小学館の週刊ビッグコミックスピリッツに連載中の「美味しんぼ」では、先月28日の発売分で、主人公の新聞記者たちが東京電力福島第一原子力発電所を取材したあと、原因不明の鼻血を出す場面などが描かれました。
さらに12日発売の続編で、地元の双葉町の前町長や大学の准教授が実名で登場し、鼻血などの理由について「被ばくしたから」と断定し、「福島県内には住むな」とか、「福島は広域に除染して人が住めるようにすることはできない」などと語っています。
これについて福島県は12日の朝、見解をホームページで公表し、「特定の個人の見解があたかも福島の現状そのものであるような印象を与えかねず、大変危惧している。福島県への不安感を増長させ、風評被害を助長するものとして断固容認できず、極めて遺憾だ」と抗議しています。
この漫画の表現を巡っては、地元の双葉町が「福島県全体にとって許しがたい風評被害を生じさせている」などとして、今月7日に小学館に抗議文を送っています。
一方、小学館は今月1日付けの雑誌の公式ツイッターで、「今月19日発売の雑誌とホームページで、識者の見解や批判を含む意見を集約した特集記事を掲載する予定です」とコメントしています。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 美味しんぼの“鼻血” 双葉町が抗議 (5月7日 23時18分) |
[関連リンク] |
|