ある人と話をしていて、その人は
「一球入魂型」
でブログを更新しているのだと聞いた。
つまり「ネタ」があって「ウケる」と確信(?)したときに
1本のエントリを書き上げるそうだ。
私は「数撃ちゃ当たる」方式で、
本当に日記のように毎日に近い頻度で(たまに1日に複数回)
書きたいことがあったら、ウケるだのウケないだの考えないで書き散らしている。
「あーそっかー」
と私は思った。
だから、他の人のブログはほとんどのエントリが面白いんだなーと。
更新頻度があまり高くない人のブログは面白いなぁ、と思っていたが
きちんと情報や文章の取捨選択をしているから、
起承転結(?)がしっかりしているからなんだなぁ、
見習わなければいけないなぁ、と強く感じた。
そう感じた瞬間、いつものスタイルのブログ更新ができなくなった。
その人は
「プレッシャーを感じない?」
とも言っていた。
私は
「誰に?」
と聞き返した。
「読んでくれてる人に」
と言われた。
あー、なるほど。
読んでくれている人を意識した文章を書かなければいけないのだなぁ、と「ハッ」とした。
ブログを初めて早半年…遅い気付きである。
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「呼吸を意識すると、うまく呼吸ができなくてイライラする」
「まばたきを意識すると、うまく瞬きができなくてイライラする」
という2ちゃんねるのまとめを読んだことを思い出した。
私は、まとめを読むとすぐさま試す。
そして案の定イライラする。
「つばを飲み込むのを意識する」
もイライラする。
普段、意識していないことを意識し出すと途端にうまくできなくなるものだ。
今までブログの更新がうまくいっていたか、と言われると疑問符が頭に浮かぶが、
趣味で続けていた絵画がうまく出来なくなりやめてしまったのは、
意識したから、かもしれない。
いわゆる、スランプ、というやつだ。
意識する、ということは、自分で更に高みを目指すことの他に、
前述の「ある人」も言っていた「読んでくれている人にウケるかどうか」という
第三者の目を気にする、ということなのだ。
そして、自分のなかにも第三者はいる。
「自分の中の第三者」は、「本当の第三者」よりもずっと厳しいジャッジを下す。
だから、技量と理想のギャップに苦しみ、絵を書くことをやめてしまった。
ここ数日、思い浮かんでは文章にし、1本分仕上げても
「公開する」ボタンを押せずに「閉じる」ボタンばかり押していたのは、
自分のなかの第三者が「こんなもの、面白くない」とジャッジを下していたからだ、と先ほど気がついた。
自分がどう見られているか、というよりも
自分がどう見られたいか、に重きをおくと、
途端に「自分の中の第三者」は重たい足枷になる。
化粧品のカウンターをぐるぐる周り、同じ色味のアイシャドウをたくさん買ってしまうのも、
「こんなの、私じゃない」
「私はもっと上手に化粧が出来るはず!」
と、「自分のなかの第三者」が「理想と現実の自分のギャップ」を必死に埋めようとしてあがいた結果なのだ。
私は未だに絵のスランプに関しては、脱していない。
それどころか、書く事自体、やめてしまっている。
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ぼうっとしながら、頭のなかで文章をこねくり回し、
キーボードを叩いてみても、なかなか「これだ」という文章が書けなかった。
そして、週末は、いつものようにブログの更新をお休みした。
というよりも、週末PCに向かう時間は全て動画鑑賞(またはDVD鑑賞)に費やしているからなのだが。
土日、とTwitter以外の文章を書かないでいると、今朝になって
「ああ、文章を書きたい」
という欲が出てきた。
自分のなかの第三者が「ウケる文章になっているのか?」「ちゃんと理想通りの文章が書けるのか?」「力量不足のくせに」と囁いてくる。
うるさい、うるさい、うるさい!
と私は否定する。
いいじゃないか、誰にも読まれない文章があったって。
はてなが存続していたら、何百年後かに学会で「当時の30代女性」のサンプルとして研究されるかもしれないじゃないか。
私がたまたま目にしたブログで「ほっ」と心に余裕が出来たり「そうなのか!」と気付きを得たりしたように、私のブログを見て誰かが「ほっ」としてくれたり「ふふっ」としてくれたりするかもしれないじゃないか。
っていうか。
私は私が大好きで、私の書く文章の一番のファンは私なのだから、
自分のために更新してもいいじゃないか。
だって、望月マミ子は自分の文章が大好きだから、
たまにエントリを読み返して、自分のことなのに爆笑してるじゃないか!
「絵がうまくかけねぇー!」ってあがいてる自分も、化粧品カウンターをぐるぐる回る私も
「ふふっ、なんだこいつ、30歳過ぎてるくせにカワイイやつめ」
って愛してる。
そう思ったら、また書きたいことがたくさん思い浮かんできて、
日本語がおかしくても、まとまりがない文章でもいいや、って思った。
「誰かにウケる」より「自分にウケる」ことのほうが、
私にとっては重要だから。
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なので、これからも日本語がヘンなエントリをいっぱい書きます。
んだば!