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強行の住民投票の信ぴょう性は
5月12日 10時12分

強行の住民投票の信ぴょう性は

ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州で親ロシア派が強行した住民投票では、投票所が予定より大幅に少なく、投票時間もまちまちだったほか、1人が複数の投票を行ったと伝えられるなど、その信ぴょう性が問われる内容となっています。

このうちドネツク州では、親ロシア派は当初、およそ2500か所に投票所を設ける予定でしたが、実際に投票が行われたのは大幅に少ない1500か所だったということです。
中心都市のドネツクに次ぐ人口50万の工業都市、マリウポリでは、投票所で有権者が数百メートルにわたって並び、投票を待つ様子が映し出されていますが、実際には市内数か所にしか投票所が設けられなかったとも伝えられています。また、投票所によっては有権者の出足を見て終了時間を繰り上げたり、逆に延ばしたりするなど対応はまちまちでした。
暫定政権側と親ロシア派の武装集団との間で断続的に戦闘が続くスラビャンスクでは、ほかの地域に比べて4時間も早く投票が締め切られた一方で、ルガンスク州の一部では炭鉱労働者の要請に応じて投票時間は1時間延長されました。70%を超す高い投票率が発表されたものの、一部のメディアはドネツク州の投票所で1人の有権者が2人分の投票を行ったと不正を伝えています。
また、動画投稿サイトのユーチューブには、ドネツク市内の投票所で1人の男性が複数の投票用紙に記入する姿を捉えたとする映像が掲載されるなど、各地で不正が行われていた可能性も指摘され、投票率が実態を反映しているかどうか疑問視されています。

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