菅野、0―1初黒星「まだまだ甘い」G3度目完封負け
◆阪神1―0巨人(11日・甲子園)
巨人・菅野の開幕からの連勝が「6」でストップした。甲子園での阪神戦に先発。7回を6安打1失点、9三振を奪う120球の力投劇を演じた。だが、打線がメッセンジャーの前に沈黙し、散発4安打で無得点と菅野を援護できず、今季3度目の完封負け。チームは敵地での3連勝を逃した。
敗戦の責任を背負い込んだ。菅野は毅然(きぜん)とした表情で、甲子園を後にした。7回6安打1失点と好投したが、今季8登板目で初黒星。開幕からの連勝は「6」で止まった。「先発の役割は果たしたか」との問いに、自分を責めた。
「役割は果たせませんでした。投手戦になるのは覚悟していた。先取点を取られましたし、結果的に1点には抑えましたが、納得はしていません」
唯一、失点した2回。先頭・ゴメスの飛球が強風に戻され、スタートが遅れた右翼手・長野の前にポトリと落ちた。続く今成の打球を左翼手のアンダーソンが緩慢に処理している間、決して俊足ではない一塁走者のゴメスは三塁を陥れ、一、三塁とピンチは広がった。1死後、鶴岡に決勝打を浴びた。それでも「記録がヒットになっている限り、それは言い訳できない。その後を抑えるのが本当に強い投手。こういう厳しい試合を勝てないのは、まだまだ甘いと思います」と反省の言葉を並べた。
普段から菅野は「野手の方を助ける投球がしたい」と言う。投手戦こそ真価が問われると自覚していた。相手のメッセンジャーも、序盤から好調だった。「(自分も)ブルペンから調子が良かった。それだけに先取点がもったいなかった。打者の方も焦りが出たと思うし、後手後手になってしまって申し訳ない」。直球、スライダー中心の配球で4回以降、三塁を踏ませなかったが、満足感は一切、得られなかった。
開幕から1か月以上、無敗を継続した。「負けたくないという気持ちは強く持っています」。重圧を力に変え、貪欲に勝利を求めてきた。開幕投手を務め、「任された以上、普段の練習、マウンドでの態度がチームに及ぼす影響は計り知れない。引っ張っていけるようにしたい」と責任も増した。完全アウェーの甲子園でも、堂々と投げきった。
開幕7連勝となれば、巨人では90年に8連勝した斎藤雅樹(現投手コーチ)以来、24年ぶりの快挙だった。だが、白星には届かなかった。原監督は「良かったと思う。気迫もあったし、1点は取られたけど、その後も全力で放っていた。(連勝は)またスタートすればいい」とねぎらった。
今季は全登板で7回以上を投げている。6勝、防御率1・75はともにリーグトップだ。「ここで終わるわけにはいかない。また次から開幕のつもりで連勝できるように、やっていきたい」。背番号19は力強く、雪辱を誓った。(片岡 優帆)
◆今季の菅野メモ
▼1戦目(3月28日、阪神・東京D) 初の開幕投手を務め、7回8安打4失点(自責0)で勝利。球団で入団2年目までに開幕投手で白星を挙げるのは54年ぶり。
▼2戦目(4月4日、中日・ナゴヤD) 8回無失点で2連勝。原監督に通算800勝目の白星をプレゼント。
▼3戦目(同10日、広島・東京D) ルーキーの小林との同世代バッテリーで3勝目をマーク。
▼4戦目(同16日、ヤクルト・神宮) 2回に2者連続で右手に打球を受けながらも7回3失点。勝敗はつかず。
▼5戦目(同22日、DeNA・宮崎) 自己最多となる142球の熱投。1失点に抑え、チームの今季完投勝利一番乗り。
▼6戦目(同29日、ヤクルト・東京D) 4失点も連続完投で5勝目。
▼7戦目(5月5日、中日・ナゴヤD) 7回2失点で開幕6連勝を飾る。