学生起業からスタートし最年少上場を実現したリブセンス村上社長などを輩出した早稲田大学起業家養成講座の2014年寄付講座が5月8日より開始した。今回の講演は現在はヤフー執行役員、ヤフーのVC部門社長を務める小澤隆生さんでした。
■大学時代、70億円が必要になる
早稲田法学部に入学、在学中に小澤さんの実家は年商100億円規模の事業をしていたが、倒産し60億円ほどの借金を負った。
小澤さんは、そのときに初めて自分がやりたいことを考えたという。それまでは実家を継げと言われていてあまり考えてなかった。そこで考えた人生で成し遂げたいリストを作り、父の借金60億円に加えて10億円必要になる。そこで人生で必要なのは70億円になった。
お金を稼ぐ必要があった。サラリーマンの生涯賃金は三菱商事などで6-7億円と言われている。しかし70億円は返せない。そこで、それだけのお金を稼げる仕事を考えたときに将来起業する道を選ぶことにした。
■お金が必要になった、そのときに見たものは20年前の日経新聞
起業の道を決め、当時の日経新聞を読んだ。IT、少子高齢化、環境などが今後の成長分野と新聞に載っていた。その中で自分が最も関わりやすいと言う軸でITを選んだ。その当時から、今も、成長分野とメディアが発信している分野は変わっていない。その当時からずっとITが伸びると言われていたが、TV局や商社をみんなフィールドとして選ぶ。
現在は会社(ヤフー)でも、個人でもエンジェルとして投資をして来たがすべて上手く行っている。それが達成出来るのは、5年後10年後でも成長していく産業に投資しているから。だから上手く行っている。
当時ITのフィールドに行きたいがエンジニアとしての経験がなかった。CSKに入社してエンジニアを目指す。しかし入社後、研修を終えると自分が配属されたのは営業だった。(会場笑)
しかし、そこで出会ったCSK時代の仲間と毎週集まってサービスを作ったりプログラムの勉強をし続けた。作れども作れども上手く行かず2年が過ぎた。その末に古本関連のサービス(ビズシーク)をスタート。すると、このサービスはスタート直後からユーザーが伸び続けた。
■ビズシーク事業化から楽天野球団立ち上げへ
ビズシークはその後、エンジェル(西川潔さん)との出会いによって支援を受けた。それが、大きかった。その後多数のVCからのサポートを得た。ebayやAmazonなどからも買収の話がやってくるサービスになったが、その後結局楽天グループへ入る。
その後は楽天グループでの仕事に加え、楽天野球団の立ち上げに関わった。
■すべての事業は要素分解出来る。
楽天野球団の立ち上げに関わった際には、当然初めてのことだった。プロ野球団の立ち上げ経験がある人はいなかったからだ、50年ぶりの立ち上げだったためだ。しかしチケット販売と言う要素に分解すれば事例はあった。物事は要素分解出来る。
色々と事例を見るとチケット販売なら年間シート、シーズンシート、一試合のシートなどがある、それをどう売っていくのが良いのかを考える。TVの放映権ならJリーグを参考にした。事象をそれぞれ切り分けて実施し続けた結果。当時野球団は黒字化出来ないと言われ続けたが、初年度黒字を実現した。
■すごい豆まき
事業以外でも、すべての活動は良い事例から学んでやっている。
豆まきで参考にしたのはスペインのトマト祭りだ。
トマト祭りがTVなどで取り上げられ世界的に有名になっているのは
・食べ物を投げている
・それも大量に。
・真っ赤に汚れている
これらの要素分解がありあれだけのムーブメントになっていると思った。
そこで、日本の豆まきも、十分その規模になるのではないか。やり始めて2年目には、海外のメディアなどでも取り上げられた。ちなみに、毎回いろんなことをスタートする際に、小さく実験している。身内の中でトライしている。そこで取り入れるべき要素などをさらにアイデア出しをしている。
その他多くの話があったのが、事業も、遊びも全力でやっている小澤さんの話は非常に面白かった。学生も社会人も起業を志す人もそれ以外もぜひ読んで頂きたく思ったものです。
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