民主党は6月から、若者との交流を広げようと「民主党大学」を開講する。11日には東京都内で幕開けを記念するイベントがあり、海江田万里代表が「民主党は人気がないが、本当は若い人を考えている政党だ」とアピールした。党勢回復を目指し、若い世代との距離を縮める試みだが、参加者からは厳しい声も出た。

 党青年委員会が「若い人のセンスを吸収し、党自体の体質を変えるきっかけにしたい」(津村啓介・青年委員長)と企画した。「脱シルバーデモクラシー」を掲げ、投票率が比較的に高い高齢者を重視した公約を掲げがちな政党の現状を変えたい思いもある。今後、6~9月にかけて計4回、20~30代の若者を集めて議員との討論会などを行う。

 この日のパネルディスカッションでは、42歳の細野豪志前幹事長が「若い世代は自分とも社会とも向き合っている。ただ、ひとつだけ向き合っていないのは政治」と、若者が政治に積極的に関わるよう訴えた。

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