元CIA職員入手の「内部資料」出版へ5月12日 5時15分
アメリカのCIA=中央情報局の元職員、エドワード・スノーデン容疑者が入手したアメリカの情報機関の内部資料をまとめたとされる本が、今月、出版されることになり、日本も通信傍受の対象になっていたことなどが書かれていて、今後、波紋を呼びそうです。
この本は、イギリスの新聞「ガーディアン」でスノーデン容疑者の告発を報じた、フリーのジャーナリスト、グレン・グリーンウォルド氏が、スノーデン容疑者から提供を受けたという資料をまとめ、今月、出版するもので、日本では「暴露」というタイトルになっています。
それによりますと、スノーデン容疑者は平成21年から23年にかけてアメリカの大手パソコンメーカーの社員として日本国内に滞在し、アメリカのNSA=国家安全保障局の情報活動に当たっていたものの、NSAの活動に疑問を感じ、自分がアクセスできる資料をひそかにダウンロードしていたということです。
このうち、平成22年9月10日の日付が記された資料は、NSAが通信を傍受していたとする各国の施設の一覧があり、日本の欄には、「NewYork」「UN」と書いてあり、ニューヨークにある日本政府の国連代表部が、ターゲットになっていることを示しているとみられます。
さらに諜報活動の手段として、「コンピューター画面の情報収集」などと記されていて、国連代表部のパソコンの画面の情報がそのまま傍受されていた可能性もあります。
アメリカ政府は、去年11月にNHKの取材に対して、NSAが日本国内に通信傍受の施設を設けて活動していることを明らかにしていましたが、具体的な内容は不明で、この本の内容が今後、波紋を呼びそうです。
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