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四四乃狂叉の講義ノート 作者:市倉悠衣/ヤサシケンジ

02 作家

 ここ最近体調も悪く、精神面でも不調が続いているのである。
 私作者は性別不詳と言うことであるのだが、登録上未選択なのだ。
 規約には違反していない。

 今日は「作家」について議論しようと思う。
 そもそも作家とはいったいなんなのだろうか。
 創る者という認識で間違いないかな。
 作者は困ってしまうのである。

 次にわいてくる疑問だが、ヤサシケンジは作家であるか否か、である。
 もちろん、私としては作家を自称しているわけだが、社会的な面で考えると特に出版をしているわけでもないのだから、作家を称するにはあまりにも偽称と言わざるを得ないのかもしれない。
 もっといえば、私はそこらに転がっているようなロマンティスタではないのである。
 したがって、いつの間にか作家になっていると思います、などと恥ずかしいことは言わない。
 私が作家であると言えば、既に作家なのである。
 それこそ誰にでも代えがたき普遍的事実である。
 私の世界においては、の話だけれどね。

 前置きが長かったけれども、これで私が作家であるということに対して間違った解釈をする愚か者はいなくなったと考えてよいだろう。
 いつの世にも愚者は多くてね。
 代表的なのは盗作擦れの住人だろうね。
 あそこは愚者の巣窟だよ。
 なにしろ小数点すら理解できないそうだからね。

 おおっと、話を戻そう。
 今回の議論は「作家」に関してだからね。
 創作論ではない。
 作家と言えば、私には尊敬する作家がたくさんいらっしゃる。
 その多くはそれこそ、愚者では名前すら知らない作家さんである。
 ヤサシケンジの芸術のセンスは間違っている。
 とまでは言わないが、かなり多くの者のそれとはずれているのだろう。
 多数派が愚者であることは言うまでもない。
 つまり、私のような天才の思考は多くの愚者には共感することはできないし、そもそも理解さえできないのだ。
 それは私の感想欄やレビューを見れば分かるだろう。
 凡人には理解できないもの、もしくは理解に苦しむもの。
 それが文学なのだ。
 それを生み出す者が作家である。

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