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「脱キャッシュ」掲げベンチャーと組むクレディセゾン

2014/05/12
大谷 晃司=日経コンピュータ (筆者執筆記事一覧

 「最近のベンチャーは成長のスピードが以前よりも圧倒的に速い」。大企業とベンチャ ーのマッチング事業を手掛けるTBWA\HAKUHODOの高松充CFO(最高財務責任者)はベンチャーの勢いをこう表現する。

 例えば米フェイスブックが2014年2月に買収を決めた米WhatsApp。同社は2009年の創業後、5年弱で4億5000万人近くのユーザーを獲得した急成長企業だ。フェイスブックCEO(最高経営責任者)のマーク・ザッカーバーグ氏は2月末にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2014」(関連記事:モバイルが全てを飲み込む―MWC2014報告)で、WhatsAppのビジネスは独立して続けると語っており(関連記事)、WhatsAppの買収は、競合サービスの取り込みというよりも、巨大化したフェイスブックに新たな成長力を取り込むのが狙いのようだ。

自前主義からの脱却

 これまで特に大企業の場合、新規事業や新しい分野に進出する際は「自前主義」で取り組むことが多かった。だが現在、変化のスピードがあまりに速く、既存の枠組みの中で対応することが難しくなってきた。そこで期待されるのがスピード感があり、新しいことにいち早く取り組むベンチャーだ。

 フェイスブックがWhatsAppの買収に費やす金額は、日本円で1兆9000億円近くになる。あまりに遠い話だと思われるかもしれないが、大企業とベンチャーが提携し、新しい取り組みを展開する事例が出始めている。

 第1回はクレディセゾンの取り組みの一端を紹介する。

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