サッカーの試合終了後に互いの健闘をたたえ、ユニホームを交換する――。こんな見慣れた光景が、6月開幕のワールドカップ(W杯)ブラジル大会のイラン戦ではなくなるかもしれない。イランサッカー協会が資金難を理由に「ユニホームは1着に限る」と通達したためだ。核開発に対する米欧の経済制裁の余波が、こんなところにも表れた。

 イランのファルス通信によると、イランサッカー協会は「毎試合ユニホームを捨てるのは無駄。選手は丁寧に扱わねばならない。お湯での洗濯は(縮むから)避けるべきだ」とした。

 地元記者によると、イラン代表のスポンサーの国営石油会社が昨年末に200億リアル(実勢レートで約6100万円)の提供を予定していたが、滞納。米国などによる制裁で原油輸出量が6割減った影響だという。

 イランサッカー協会は朝日新聞の取材に「選手には身なりの大切さを説いただけで、予算がないわけではない」としている。