気がついたら妖精(現実→幻想郷 TS 勘違い 東方ネタ) 作者様:pzg◆1036bac0
勘違いSSの一種の極致ですね。
東方で妖精というと、どうしてもランク的には低めの存在になりますが、それが勘違いの連続で一大勢力を築いてしまう過程を描いています。8割ギャグ。
お恥ずかしながら勘違い系のネタものはあまり読んでなかったのですが、こちらは面白い。
ガンダムネタが随所に出るので分かる人ならもっと面白いのかもしれない。
もうわざとだろう!?ってぐらいに強引さを感じるレベルで勘違いを続ける主人公(恐らく理由があるような描写こそありましたが後半部です)
その周りを取り囲み、その勘違いを加速させ、状況をどんどん進めてしまう人妖達。
本人が勘違いを訂正しないで、悪乗りのような発言を続けてしまうためにそれが更に加速、というスパイラル。
これがいやはや面白い。ネタ発言が真に取られまくる恐ろしさよ。
最終的に紫に永琳、幽々子といった幻想郷の大物達を巻き込んでいってしまいます。たかが一妖精が。
彼女らが引き起こすその事態はとても大きなもので、しかして完全にギャグのような有様。
ですが、異世界モノ、憑依モノでよくあるような物分かりの良すぎて適応力のある主人公、とひと味違って面白い。
ある意味でそういった作品へのアンチテーゼ的要素を含んでいるようにも思います。
と、手放しで賞賛してきましたが、勘違いモノはずっと続けていくと色々苦しくなるのが難点。
いつまでもそれを続けるとどうしても強引さが増大していきます。
終盤になるとそれが顕著で、その様々な要因を回収する伏線も作者の中では張っていたのだとは思うのですが、回収しきれてない上に、少々コレも出し方が不味い。
外伝をまだ読めていないのでそこら辺次第ではそのあたりの評価が多少変わるかもしれませんが。
最終的に完結が無理やりになり、その続きも幾つか書かれてますが、更新日をみるに今後の更新が望めるかどうか、といったところ(待ちますけども!)も難。
結果的に後半に入り始めたシリアス要素(上述の通り、恐らく伏線のつもりで張られてきた幾つかの謎)が完全に浮いてしまっています。
個人的には非常に気になる部分もあり、妖精に関する一種の考察は「なるほど、面白い」と思っただけにそこら辺の回収がされてないのが残念。
コレならばいっそギャグのまま幻想郷をハニューがいつの間にか掌握しきったお!といった流れでも良かったかも。
と、最後は難を語りましたが、結果的に途中までの怒涛のギャグ展開は面白いのは間違いありません。
評判通りの面白さのお話であり、東方系を読まれる方には完結と言い難いという要素をもって読まないのは勿体ないものかと思いますのでお勧めを。
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