政治【高木桂一の『ここだけ』の話】死因は鳥インフル? 北から漂着5遺体の「謎」+(1/2ページ)(2012.12.9 18:00

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【高木桂一の『ここだけ』の話】
死因は鳥インフル? 北から漂着5遺体の「謎」

2012.12.9 18:00 (1/2ページ)高木桂一の『ここだけ』の話

 11月28日、新潟県佐渡島に木造船が漂着し、北朝鮮漁民とみられる5人の遺体が収容される出来事があった。その後、このニュースに関してはほとんど報じられていないが、謎(なぞ)も多い。日本政府関係者によると、5人は鳥インフルエンザによる死亡者ないし罹患者で、北朝鮮から船で“放出”された可能性があるという。あっさり「漁民の遭難」で片づけられるような話ではない。

 新潟県警や第9管区海上保安本部(新潟)の発表などによる概要はこうだ。

 11月28日午前7時ごろ、佐渡市大小の真野湾の海岸で、岩場に木造船が打ち上げられているのを地元の漁師が見つけ、市役所に連絡した。通報を受けた新潟県警佐渡西署員が船内から5人の遺体を収容した。いずれも成人男性で、遺体は一部白骨化し、死後1カ月以上経過しているとみられる。

 ハングル文字が刻まれた船は全長約13メートル、幅最大約3・5メートル。船尾が破損し、エンジンはなかったが、捕った魚を保管するスペースがあった。遺体は雨具とみられるビニール製のズボンをはき、船内に長靴があった。船の状態などから北朝鮮の漁民が遭難して漂着したものとみられる。背景は、「脱北」や軍事、諜報の目的ではないもようだという。

 北朝鮮船をめぐっては、島根県隠岐の島町沖で今年1月、木造船から北朝鮮男性3人と1遺体が見つかった。男性らは「漁の途中にエンジンが故障した」と説明した。昨年9月には石川県の能登半島沖で小型船に乗った脱北者の男女9人を保護した。平成19年6月にも青森県深浦町に脱北した家族4人が漂着した。

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