水野守
2014年5月11日11時01分
秋田県の由利高原鉄道が、台湾北部の観光地を走るローカル線「平渓線」と姉妹鉄道協定を結んだ。いずれも非電化の単線で、すれ違う時には衝突を避けるため、円形の通行票「タブレット」を交換する「閉塞(へいそく)方式」。国内外の鉄道ファンの注目を集め、東日本大震災後に落ち込んだ観光客を取り戻すのが狙いだ。
由利鉄は、秋田県由利本荘市内の23キロを走る「鳥海山ろく線」を運行する第三セクター。前郷―矢島間では、駅ですれ違う上下線の列車が、真鍮(しんちゅう)製で直径約10センチの円形のタブレットを交換する様子を見ることができる。
平渓線は、台北近郊の山間部を走る約13キロのローカル線で、戦前、石炭輸送のために開業した。沿線には古い街並みが残り、日本人観光客にも人気だ。
おすすめコンテンツ
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部
PR比べてお得!