清宮涼
2014年5月11日15時25分
さいたま地裁で12日に始まる裁判員裁判で、言葉が不自由な被告の男(63)のために、証言台の液晶タブレットにタッチペンで記述する「筆談」を導入することがわかった。裁判員たちはリアルタイムでモニターに映される被告直筆の文字から「声」を読み取る。
最高裁は同種の前例を把握していないという。障害者支援団体は「話せなくても直接、意思表示ができる」として、取り組みを評価している。
被告は、埼玉県戸田市のアパートで内縁の妻を殺害したとして、殺人などの罪に問われた住所不定、無職の青柳実被告。弁護人によると、被告は以前に受けたのどの手術の影響で言葉を話せなくなった。耳は聞こえるが、手話も使えないという。こうした被告の裁判では従来、紙を使っての筆談が多く、他の人が代わりに読み上げていたとみられるという。
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朝日新聞社会部
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