三男・知晃さん「俳優として恩返し」レツゴーじゅんさん魂引き継ぐ
漫才トリオ「レツゴー三匹」のレツゴーじゅんとして活躍し、脳出血のため8日に急死した俳優・逢坂じゅん(本名・渡辺美二)さん(享年68歳)の通夜が10日、大阪市内の斎場で営まれ、約300人が参列した。数年前に心臓病を患ったじゅんさんは定期的に健康診断を受け、数値も良好だったことが判明。TBS系ドラマ「半沢直樹」やNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」などヒット作の出演が続き、俳優業に一層の意欲を見せた矢先だったという。
漫才師として上方演芸界最高の栄誉である上方漫才大賞まで受賞したじゅんさんだが、亡くなる直前は身も心も俳優だった。次男の寿博さん(38)が食事を共にした先月、じゅんさんは「オレも結構がんばったんかなあ」と「半沢直樹」のヒットを話題に。それまで家庭で仕事の話をすることは皆無だったため、寿博さんは「珍しい」と驚いたという。
その際、じゅんさんは健康診断の結果についても「全く問題ない」と自慢。俳優に転じてからは好きだった酒とたばこも控え、体調にも自信をにじませていたという。「まだまだ元気でやっていくと思っていたところでした」と寿博さん。ひつぎにはじゅんさんが7月に名古屋・中日劇場で出演する予定だった「中村美律子納涼公演」のチラシなどが入れられた。
そんなじゅんさんの魂を受け継ぎ、三男の知晃さん(37)は役者の道に進んでいる。2年前に放送されたNHKのBSドラマでじゅんさんと初共演。今年3月末の「ごちそうさん」最終回にも出演したという。「小さい頃から父親の舞台を見て、憧れていた」と知晃さん。「俳優として恩返ししていきたい」と気丈に語った。
参列した俳優の左とん平(76)は通夜の最後に「7、8月も舞台が決まってたのに、関係者ががっかりして悩んでるよ。客を喜ばせる立場なのに、無責任じゃないか」と、遺影に呼びかけるようにあいさつ。音無美紀子(64)も「芝居さえできればそれでいいんだという人で、尊敬していました。40日間もの巡業でも、持ち物は下着に靴下、Tシャツと最小限でした」と、しんみり。その役者魂を証明するかのように、供花も北大路欣也(71)、杏(28)ら俳優から多数届けられた。
訃報・おくやみ