「韓国社会では市民は共同体に対する寄与度が低く、原子化(各個人が孤立化して生活しているといった意)した個人主義に陥っているといった批判を受けている。公共の場での善行に対する献身や倫理意識も弱まってきている。理由は一体何なのか」
4月23日(現地時間)、英国の名門エディンバラ大学では、韓国の民主主義と政治をめぐり一日中、熱い討論が繰り広げられた。エディンバラ大学が主催した第2回尹普善(ユン・ボソン)記念シンポジウム「民主主義と市民」でのことだ。「近代韓国、市民の誕生」をテーマに発表したソウル大学社会学科のソン・ホグン教授は「18世紀末に西欧では市民社会の発展が自由民主主義と資本主義の形成に寄与した。韓国では、長期間にわたった封建統治が19世紀末に崩壊、政治的に目覚めた市民階層が登場したものの、日本の植民地支配によって発展が阻まれた」と説明した。さらに、こうした市民社会の形成過程でのゆがみが現在まで影響を及ぼしている、と説明した。
「韓国の政党政治」について発表した仁荷大学のキム・ヨンホ教授は「党員の数がここ10年間で200万人から500万人に至るまで激しく上下している。韓国の政党政治が近い将来に安定するのは非常に困難」との見方を示した。これに対し、ブラッドフォード大学のクリストファー・ブルース教授が「二院制を取り入れれば政党間の対決を緩和できるのではないか」と質問すると、キム教授は「ただでさえ非効率的な立法過程がさらに長期化されることになる」と答えた。また、「韓国の立憲政治」について発表したエディンバラ大学のマティアス・ザックマン教授は「9回の改憲を経験した韓国の憲法は、政治的変化に機敏に対応する力強さがあり、変化を受け入れるという点で健全だ」と語った。何度も行われた改正により批判を受けてきた韓国の憲法は、国外では意外と肯定的に評価されているわけだ。さらに、カン・ウォンテク教授(ソウル大)、イ・ヨンホ教授(延世大)も韓国政治について発表した。