HDMI ver1.3 D端子 接続 コンポーネント S端子 コンポジット

新しい規格に飛びつく必要はありません

3D映像の登場と共にHDMI規格が変更され[Ver1.4]に進化しました。3D対応製品が本当に必要なのか?
[Ver1.4]に合わせて機器やケーブルを全部買い換えなければいけないのか?“大きなとまどい”や“疑問”を感じていらっしゃる方も少なくないと思います。

そもそもHDMIはブルーレイ・プレーヤー、HD−DVDプレーヤーなどの新世代ハイビジョン再生機の登場で、それまでのアナログ接続(コンポーネント接続)よりも画質に優れた[デジタル映像接続規格]として注目され始めました。

その後、2007年に[HDMI Ver1.3]にバージョンアップされました。[Ver1.3]では記録できる情報量が大幅にアップ(最大50GB/1枚)したブルーレイ・ディスクに対応するため、それ以前[Ver1.2以前のHDMI]接続から、伝送できるデーター量を拡大するため、通信速度を2倍(通信周波数が2倍)にする大きな変更が加えられました。

そのため各メーカーがこぞって[Ver1.3対応]を広告し始め「HDMI/1.3でなければ高画質が得られない」という誤解を招いてしまったように思います。今回の[HDMI Ver1.4]では、3Dに対応します。そこで[HDMI Ver1.3]から[Ver1.4]にしなければならないのか?が大きなポイントとなっています。

しかし、我々のテストでは、3Dへの対応を除けば、[画質]・[音質]ともに[HDMI Ver1.3]で接続しても、従来の[HDMI Ver1.2]で接続しても画質音質共に「さほど有効な差異は認められない」という結果が得られています。つまり、3Dを求めるのでなければ[Ver1.4]以前の規格でも実質上ほとんど問題のない画質と音質が得られるのでご安心ください。また、デジタル以前のアナログ規格であるコンポーネント接続でも、機器によってはHDMI接続よりも高画質が得られることがあります。

接続用HDMIケーブルに関しても、Verに関わりなく内部構造に変化はありませんから、すでに高品質なHDMIケーブルをお使いの場合、相当な長尺(7m以上)で無ければわざわざVer1.4の製品に「買い換える必要」はありません。3Dを見たときに画質が乱れたりしなければ、現在お使いのHDMIケーブルそのままお使い頂いてもまったく問題はありませんのでご安心ください。

更に詳しい情報をお知りになりたいなら、個人様が作成されたリンクフリーのHP「僕にもわかる地上デジタル」にきわめて正確かつ的確にまとめられていますので、こちらのページをご覧下さいませ。

HDMI以外の接続も試す価値がある

一般に映像信号の接続は、「アナログを経由しないデジタル接続の方が優秀である」と説明されていますが、我々のテストでは、この「メーカーが推奨する常識」とは、異なる結果が得られています。画質に優れメーカーが推奨する「HDMI接続」よりも、従来のコンポーネント/アナログ接続の方が画質に優れる場合があるのです。

考えられる理由は次のようなものです。

・画質は、アップスケーリング回路が左右する

現在、家庭向けのTVやプロジェクター(以下ディスプレイと称します)の最大画素数は、1920×1080=約200万画素です。これに対してDVDに収録されているのは、720×480=約35万画素でしかありません。つまり、DVDプレーヤーの映像をフルHDディスプレイに表示するためには、200万−35万=165万画素が不足するわけです。

さらに、この165万画素は、一枚の静止画なのでこれが毎秒60コマ必要ですから、何と毎秒1億!画素が不足しているのです。そのため、ディスプレイの画素を埋めてきちんとした映像を表示するために、どこかでこの不足する画素を作り出さなければなりません。この回路を専門用語で「アップスケーリング回路」と呼びます。

もう一度アップスケーリング回路の働きを振り返ります。フルHDのTVでDVDを見ている時、DVDに記録されているのは「35万画素」でアップスケーリング回路によって作り出されるのが「165万画素」です。つまり、私たちが見ている映像の80%が「アップスケーリング回路が作り出した映像」なのです。「アップスケーリング回路」がどれだけ画質に大きな影響を与えているか?おわかりいただけたのではなかろうかと思います。

結論。DVD(フルスペックハイビジョンソース以外)をハイビジョンディスプレイで見るときには、画質は「アップスケーリング回路の良否」で大きく左右されます。

・アップスケーリング回路は、選ぶことができる。

画質向上のためのポイントは、接続と機器の設定方法によって「アップスケーリングを行う回路(箇所)が選べる」ことを覚えておくことです。

例えばフルスペック・ハイビジョン(1920*1080)のディスプレイに映像を表示するためには、前項でお伝えしたように「200万画素」が必要です。200万画素未満の映像を見る場合には、「どこかで足りない画素」を作り出さなければなりません。

ここで重要なポイントが「再生機器(プレーヤー側)の設定」です。通常プレーヤー(CATVチューナー)には、出力画質の解像度を切り替える機能が搭載されています。説明書をご覧頂ければ、出力画質に480i/480p,720i/720p、1080i/1080pなどの切り替え機能が搭載されています。フルスペック・ハイビジョン・ディスプレイに表示されるのは[1080p]の信号なので、それ以下の信号をディスプレイに入力した場合、ディスプレイ側の「アップスケーリング回路」の助けが必要となります。

プレーヤー側のアップスケーリング回路が優れていれば、映像はできるだけ解像度の高いフォーマットに変換した(1080pに最も近い解像度を選択)後でディスプレイに入力すると高画質が得られます。

逆にディスプレイ側のアップスケーリング回路が優秀であれば、プレーヤー側から最も解像度の低い480i(もしくは480p)で出力することが、高画質に繋がります。

もう一つの重要なポイントは「デジタル接続(HDMI接続)」よりも「アナログ接続(コンポーネント接続)]の方が、画質が優れていることが「ある」と言うことです。

一般的には、「デジタル接続では、画質は劣化しない」とされていますが、それは違います。我々のテストや経験では、「デジタルの方がアナログ接続よりも劣化が激しい場合がある」ということがわかっています。これは机上の理論と逆の答えとなりますが、考えられる原因は、アナログよりも周波数が圧倒的に高くケーブルが細いデジタルでは、「隣接するケーブルと信号が干渉しやすい」、「あるいはケーブルを曲げた時にケーブル間の距離が変わってしまうことで信号に乱れが生じる」などの物理的(現実的)な要因によって、伝送中の信号の劣化が非常に激しく起きるからではないだろうか?と考えています。

事実、10m以上のケーブルを使って映像を伝送する場合、1万円程度のケーブルでも画質に大きな変化がない「アナログ」に対して「デジタル」では、数万円を大きく越える高級ケーブルを使わなければ「絵が乱れて出なくなる」などの問題が生じることがあるのです。画像が乱れなくても「色が薄くなる」、「コントラストが低下する」、「細部の画像が滲んでしまう」など、デジタルでは起きるはずがないと考えられている「映像の劣化」が激しく起こるのです。

このように、デジタル伝送がアナログ伝送よりも優れているのは机の上だけの話で、現実的(特に家電品に使われるような質の低いケーブル)には、デジタルが常に優位だとは考えられません。「アップスケーリング回路の選択」と同時に「デジタル接続/アナログ接続」を使い分けることで、画質は確実に向上します。

・HDMI Ver1.3で画質は良くならない

HDMIは、Ver 1.3になって伝送周波数が2倍になり情報量が大幅に増加しています。解像度(画素数)は、Ver 1.2以前の1080pと変わりませんが、色信号が8Bitから12Bitとなるなど強化されています。しかし、実際に試したところでは、Ver 1.3とそれ以前では、色の再現性に顕著な差は感じられませんでした。

それを実証するため、ブルーレイ・プレーヤーからディスプレイにHDMI Ver1.3で接続した場合と、Ver1.2の機器を経由してディスプレイに繋いだ場合の画質を比較してみました。

ブルーレイからAVアンプへの接続ケーブルには、FURUTECH HDMI-ALFAを使用し、AVアンプからディスプレイへは、WIRE-WORLD SHHを使用して、PIONEER配布のブルーレイのデモソフトの再生で画質を比較。

接続

出力

PIONEER

DVD-LX80 (Ver1.3)

PIONEER

DVD-LX80 (Ver1.3)

PIONEER

DVD-LX80 (Ver1.3)

PIONEER

DVD-LX80 (Ver1.3)

直接入力

FURUTECH

(HDMI-ALFA)

FURUTECH

(HDMI-ALFA)

FURUTECH

(HDMI-ALFA)

FURUTECH

(HDMI-ALFA)

PIONEER

VSA-AX4AH (Ver1.3)

marantz

SR7001 (Ver1.2)

marantz

SR7002 (Ver1.3)

WIRE-WORLD
(SHH)

WIRE-WORLD
(SHH)

WIRE-WORLD
(SHH)

ディスプレイ

Victor

DLA-HD100

Victor

DLA-HD100

Victor

DLA-HD100

Victor

DLA-HD100

画質

接続ケーブルにWIRE-WORLDSHHよりも画質の劣るFURUTECH 
HDMI-ALFAを使用したにもかかわらず画質が最も優れていたのは、この接続。

奥行きが自然で淡い色彩の再現性が高かった。

 

VSA-AX4AHを経由するとバッファアンプの影響で、わずかに映像がクッキリと見える傾向が感じられたが、スタジオで撮影された「超高画質」の場面では、色彩の表現力に若干の差が感じられた。しかし、その差はじっくりと見なければわからないほど軽微なもので、ケーブルに違いによる画質差よりも遙かに小さい。
念のためDLA-HD1でも同じ比較を行ったが、変化はほとんど同じように感じられた。

(2)とほとんど同じ傾向で、HDMIのバージョンのグレードダウン(1.3→1.2)による画質の劣化は認められなかった。

(2)とほとんど同じ傾向で、AVアンプに違いによる画質の劣化は認められなかった。AVアンプに変えて、中間にHDMI(Ver1.2)のセレクターを経由して画質を比較したが、やはり(2)との違いは認められなかった。

ブルーレイ・プレーヤーの出力をHDMI(Ver1.2)のスプリッター(分配機)を経由した画質も(2)と同じだったが、スプリッターの出力をSR7002に入力すると音声が2ch/PCMになってしまった。

さらに接続ケーブルによる画質の違いを検証しました。

ブルーレイから直接ディスプレイに映像を入力した場合と、HDMI Ver1.2のセレクターを介してディスプレイへ映像を入力した場合の画質を、ケーブルの品質を変えて比較。

接続

出力

PIONEER
BDP-LX80

PIONEER
BDP-LX80

PIONEER
BDP-LX80

PIONEER
BDP-LX80

高級HDMIケーブル

WIRE WORLD SHH

廉価HDMIケーブル

ノーブランド品

高級HDMIケーブル

HDMI(Ver1.2)セレクター

廉価HDMIケーブル

廉価HDMIケーブル

HDMI(Ver1.2)セレクター

高級HDMIケーブル

ディスプレイ

PIONEER
PDP-5010HD

PIONEER
PDP-5010HD

PIONEER
PDP-5010HD

PIONEER
PDP-5010HD

画質

発色の良い、自然なバランス。基準の画質とする。

基準の画質に比べて、色数が減少し、コントラストがきつくなる。

輪郭がボケて、細部の表現が淡くなる。

低価格HDMIケーブルの影響を強く受けて色数が減少し、コントラストがきつくなる。色味は。廉価ケーブルを直接接続したときより落ち着いた印象に変化する。

高級ケーブルを直接に接続した雰囲気に近い。

特に変化した、劣化した路言う印象は感じられない。

このように我々が実際に行った画質比較テストでは、HDMIのバージョンが1.3になったことで色再現性が向上したという結果は得られませんでした。つまり、HDMI Ver1.3なら「綺麗に見られる」というのは、行き過ぎた過大広告だと断定せざるを得ません。

現実的にはVer1.3に固執しても画質の向上は得られず、前述したアップコンバート回路や接続ケーブルの品質による差の方が遙かに大きいため、高画質を実現するためには、HDMIの規格を気にするよりも、接続方法やケーブルの品質を考慮する方が重要だとおわかりいただけると思います。

また、これらのテストとは別に「MERIDIAN/FAROUJA DVP−1080HD」という100万円近いスケーラー(映像のアップコンバートを行う装置)を使ってAIRBOW DV6600/Specialのコンポーネント/プログレッシブ出力を1080pのHDMI信号(Ver1.2/色信号は8bit)に変換してPIONEER PDP−5010HDとSHARP LV52TH1に入力してブルーレイと比較しましたが、解像度はやや劣る(それでもかなり高く720pの放送ソースは越えた)ものの、色再現性の鮮やかさと深さ(色の濃さと多色性)に関しては、優れているはずのブルーレイを遙かに超えてしまいました。この素晴らしい絵を見せられると、たとえ「MERIDIAN/FAROUJA DVP−1080HD」が100万円であっても、思わず手が出てしまいそうになります。仮にこの装置がブルーレイ・プレーヤーの最高機種と同じ価格であったなら、間違いなく私は、ブルーレイ・プレーヤーではなく「MERIDIAN/FAROUJA DVP−1080HD」を購入するでしょう。それほど、アップスケーリング回路の画質は重要なのです。

音質の良い接続方法の考え方

ピュア2chオーディオ製品と違って、DVDプレーヤーとAVアンプには、どちらにも「デジタルコンバーター」が搭載されています。メーカーは、DVDプレーヤーとAVアンプをデジタル接続で使用することを推奨していますが、その理由は、ドルビーデジタル/DTSデコード、疑似サラウンド演算(DSP)などを行うときに、信号がデジタルのまま入力された方が「高音質でデコードや演算を行える」という考え方によります。

しかし、純粋に音質のみを考えた場合、この考え方は明らかな間違いです。

・デジタルだから劣化しないというのは、明らかな間違い

まず、映像の伝送同様、デジタルで音声を伝送しても「音質が劣化する」という問題がなおざりにされています。そしてさらに問題なのは、デジタル音声の劣化は、映像よりも遙かに顕著だということです。それを確認するには、ドルビーデジタルのディスクを再生して、DVDプレーヤーからAVアンプへの接続を[同軸デジタル]と[HDMI]のそれぞれの音質を比較するとわかります。逸品館の試聴室で様々なDVDプレーヤーとAVアンプの接続でこの比較を行いましたが、ほぼ例外なく[HDMI]接続では、音質が顕著に劣化することが聞き取れました。[同軸デジタル]から[HDMI]に切り替えた途端、音の密度が低下し、低音が出なくなってしまったのです。

このように、多くの場合アナログからHDMI(デジタル)への切り替えで、明らかに「音は悪く」なります。外部情報としても、[HDMI]接続の音の悪さを指摘するAV関連メーカーからの声が聞こえています。これらが「デジタルだから音が悪くならないというのは迷信」だという根拠です。

・ドルビーTrueHDだから音が良いというのも、明らかな間違い

新生代のハイビジョン・ビデオディスクには、SACDやDVDオーディオと同じクォリティーの高音質サラウンド(ドルビーTrueHDなど)が収録されています。規格上では、それまでのドルビー、デジタルとは圧倒的に違う高音質が得られそうで「胸が膨らみ」ます。

そこで「ダイハード4.0」のブルーレイを再生して、HDMI入力(ドルビーTrueHD)と同軸デジタル入力(従来のドルビー、デジタル)の音質をPIONEER VSA−AX4AHで比較しました。確かにドルビーTrueHDでは、ドルビーデジタルの音質に比較して、きめが細かく高域の透明感や伸びやかさが改善されています。しかし、その差はAVアンプのモデルによる音質差よりも遙かに小さく、良く聞かなければ「切り替わったのがわからない」と言えるほどでしかありません。映画を観ている場合なら、この音質差に気付かない場合も多いのではないかと想像します。

次にDVD(DTSデモディスク)を再生して、HDMIと同軸デジタルによるDTSの音質を比較したところ、これは圧倒的に同軸デジタルが優位でした。特に低音の力感と量感は、サブウーファーの有る無しと同じ以上に大きく感じられたのには驚きました。

最後に、「ダイハード4.0」の音声を同軸デジタル(ドルビー、デジタル)でAIRBOW PS8500/Specialに入力して音を出して比較しましたが、予想通り問題なくブルーレイのドルビーTrueHDの音質を上回りました。密度感や情報量(音の細やかさ)では、ドルビーTrueHDに優れた部分を感じられることはありましたが、場の雰囲気、空気感、などの「表現力」に関する部分では、比較にならないくらいPS8500/Specialが優れています。一番顕著だったのが「言語」です。VSA−AX4AHで聞く言語は、どこかデジタル的で「生の声」には聞こえません。しかしアンプをPS8500/Specialに変えると、そこで本当に人が喋っているとしか思えないほど、一気に「声が生々しくなる」のです。もちろん、効果音も違って聞こえます。楽しさ、驚き、悲しみ、苦しみ、それらの感情が効果音から伝わってきます。最も違って感じられるのが、バックミュージックです。VSA−AX4AHで聞くバックミュージックは、ただの「放送」でしかありませんが、PS8500/Specialで聞くそれは、まるで「生演奏」のように感じられるのです。画質のみならず、音質もすでに「フォーマット(規格)」を追わなければならない時代は過ぎました。これからは「数値化できない質」をどれだけ高められるか?が勝負になってきたのだと思います。

最後に「ダイハード4.0」の音声をHDMIでSR7002(ドルビーTrueHD)とSR7001(PCM 5.1ch)に接続して比較したところ、「ほぼ同等」の音質が得られました。これらの結果から、将来的にはともかくブルーレイ・プレーヤーやHD−DVDの導入に合わせて、AVアンプを買い換えても「音質は改善しない」と断言できます。

・ブルーレイの高音質は絵に描いた餅

さらに複数のブルーレイ・ソフトの音質を検証していると、ふと「もしかすると、ブルーレイの音質表示はインチキではないか?」との疑問が湧き上がってきました。一つの理由は「DVDよりも音が良いブルーレイが見あたらないこと」です。もう一つの理由は、DVDを作るときに記録されている音声は、スタジオレベルでも「48KHz/24bitに留まっている」という現実です。そのため、ごく一部(多分ブルーレイ全体の1%にも満たない)のディスクを除いて、「48KHz/24bit」の音をアップコンバートして「192KHz/24bit」に変換して録音しているのではないだろうか?と邪推してましたが、2010年にそれが事実だと確認できました。

結局、ブルーレイにかかわらずDVDに記録されている音質でも「再生するプレーヤーの音質アップコンバート回路(映像のアップスケーリング回路と同等)」が優秀なら、最高の音が出ても、何ら不思議はありません。その事実は、逸品館が行っているハイエンドショウのデモンストレーションで証明されています。

・ケーブルの質が画質や音質を大きく左右する

HDMIケーブルの画質・音質テストはこちらからご覧頂けます。

ではなぜ?最新の「HDMI」の音質が、30年前の同軸デジタルと変わらない、あるいは劣っているのでしょうか?その理由は明確です。HDMIケーブルのデジタル規格は、同軸デジタルと同じ「S/PDIF」が使われているからです。つまり、ケーブルの外観が変わっても中は、従来の同軸デジタルケーブルとまったく同じ規格の信号が流れているため、専用の接続方式である同軸デジタルが、画像を同時に伝送しているHDMIよりも音が良いのは当然なのです。

もう一つの理由は、画像を同時に伝送することで避けられない「低周波ノイズの混入や発生」です。2008年末にAudio-questから「ノイズ・ストッパー・キャップ」という、あいている端子に被せると「音が良くなる」というアクセサリーが発売されましたが、簡単なキャップにもかかわらず実際に試してみると、はっきりとした効果が感じ取れます。

このアクセサリーによって、AVアンプは「端子に流れ込むノイズ」によって「音質が明らかに劣化する」ことが証明されたわけです。HDMI接続では、従来考えられなかった様々なノイズがアンプに流れ込みます。また、複数の信号が流れるHDMIケーブルでは、「内部を流れる信号の相互干渉によって生じるノイズ」が、アンプの音質をさらに損ねていると考えるのは無理のない推論です。

これ以外にも様々な理由は考えられますが、最先端の理論でも狭い範囲の検証からでは予見できない「劣化」や「ロス」を工夫を凝らして防ぎ、それらからメーカーが意図していないほどの素晴らしい音質、画質を取り出すために「ケーブルの質」へこだわりはとても大切です。

HDMIケーブルの画質・音質テストはこちらからご覧頂けます。

・結局アナログ接続がの音が良い

DVDプレーヤーとAVアンプの接続で一番ピュアな音質が取り出せる接続は、「アナログ」です。その理由はいくつかありますが、最も大きな理由は「DVDプレーヤーの中でD/A変換が行われる」という音質的なメリットです。DVDプレーヤーの中でデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換すると、余計な「D−D変換によるロス」と「ケーブルやコネクターによるロス」が発生しないため、ピュアな音声信号を取り出すことができるからなのです。特にSACDやDVDオーディオ、あるいはドルビーTrueHDなどの「信号の情報量が多いフォーマット」であればあるほど、DVDプレーヤーで先にアナログに変換する方が、音質的にデメリットが生じず良い音が得られます。

一方でDVDプレーヤーからサラウンド音声をAVアンプにアナログ入力する場合には、スピーカー設定などをDVDプレーヤー側で行わねばならなくなり、AVアンプによる「自動音声調整」や「5.1ch→7.1ch変換」などの機能が使えなくなるというデメリットが生じます。しかし、それらと引き替えに得られる音質向上のメリットは、それを上回る程大きく、「本当にいい音」を知っている我々としては、アナログ接続をお薦めいたします。

もし、それらが面倒だ!と感じられるなら、すべてを「HDMI」で接続して、自動セットアップなどを使い簡単便利にAV機器を使ってください。今のデジタル技術なら「問題なく実用になる音も絵も出せる」はずです。

重要なのは「そこそこ」で満足するのか?あるいは「最高」を目差したいのか?ということです。画質音質にこだわられるなら、近道はありません。行き詰まったら、逸品館にお問い合わせ下さい。すでにテストして結果が出せているようであれば、お役に立てるアドバイスを差し上げられると思います。

AV機器の接続

接続する機器に応じた画質・音質に優れると考えられる接続例をいくつか挙げてみます。ただし、この「例」が必ずしも最良というわけではありませんので、参考程度にご覧下さいませ。音声信号は「黒」映像信号は「ピンク」の矢印で示し、それぞれの記号は、ケーブルの種類を示しています。

DVDプレーヤ・AVアンプ・ディスプレイの接続例

DVDプレーヤーの音声出力は、同軸デジタルとアナログの両方でAVアンプに繋ぎます。音質がピュアなのは、アナログですが、同軸デジタル接続ではアンプの様々な機能(疑似サラウンド機能)が使えるようになります。ディスクの種類に応じ、あるいは気分で両方を使い分けると便利です。

DVDプレーヤーの映像出力は、コンポーネント/D端子もしくは、それにHDMIを追加接続します。プロジェクターなどで長尺のケーブルが必要な場合、2本の長尺ケーブルを使うのは、コストがかなりアップしてしまいますので、できれば事前にテストして画質の良い方を選んでおくと良いでしょう。

AVアンプの映像出力は、コンポーネントもしくはS端子、ケーブルがない場合には、余っているRCAケーブルなどを利用してコンポジットでもかまいませんから、どれかをディスプレイに繋ぎます。設定画面以外、AVアンプから映像を出力することはありません。

考え方のポイント
DVDプレーヤーは機能が少なく、リモコンはTVもしくはDVDプレーヤーのものを流用できます。HDMIを経由して一括コントロールするメリットは余りありません。この方法ならAVアンプがHDMI[Ver1.4]に対応する必要はありません。

HDDレコーダー(CATVチューナー)・AVアンプ・ディスプレイの接続例

HDDレコーダーの音声出力は、同軸デジタルもしくは光デジタルでAVアンプに繋ぎます。HDDレコーダーやCATVチューナーのアナログ音声出力は、音が良くないので繋ぐ必要はありません

HDDレコーダーの映像出力は、HDMI(i−link)もしくは、それにコンポーネント/D端子を追加接続します。画質がよいのは、アナログの可能性が高いのですが、ディスプレイが薄型TVの場合はTV側からHDDレコーダーの予約設定などができる簡便さを優先する方が得策だと思います。

AVアンプの映像出力は、コンポーネントもしくはS端子、ケーブルがない場合には、余っているRCAケーブルなどを利用してコンポジットでもかまいませんから、どれかをディスプレイに繋ぎます。設定画面以外、AVアンプから映像を出力することはありません。

考え方のポイント
HDDレコーダーは、予約設定をTV側から行う方がやりやすく便利です。また、TVのリモコンとHDDレコーダーのリモコンは、機能やデザインがよく似ているのでリモコンをまとめるほうが繁雑にならなくて良いのではないでしょうか?DVDレコーダーと異なり、HDDレコーダーの接続の場合は、画質を優先するよりもHDMIやi−linkなどを経由して一括コントロールするメリットの方が大きいと思います。この方法の場合にもAVアンプがHDMI[Ver1.4]に対応する必要はありません。

ブルーレイ・HD DVDプレーヤー・AVアンプ・ディスプレイの接続例

ブルーレイ、HD−DVDプレーヤーの音声出力は、同軸デジタルとHDMIでAVアンプに繋ぎます。アナログ出力があれば、それを追加して繋ぎます。再生するディスクが、ドルビーTrueHDやDTS Master Audioで収録されていれば、音声はHDMIで出力します。従来のドルビー・デジタルやDTSで収録されている場合には、同軸デジタルの方が圧倒的に音が良いのでHDMIは使用しません。プレーヤーにアナログ音声出力があれば、いずれの場合にもそれらよりもピュアな音質が得られるので接続します。

ブルーレイ、HD−DVDプレーヤー映像出力は、コンポーネント/D端子のみディスプレイに直接接続します。追加でHDMIを接続してもかまいませんが、プレーヤーのHDMI出力が1系統しかない場合には、それをAVアンプに繋ぎます。HDMIは、AVアンプを経由しても画質の劣化が少ないので、ディスプレーに直接接続する必要はありません。ただし、コンポーネント/D端子の映像出力は、必ずディスプレイに接続しておかないと、AVアンプの音声入力を同軸デジタルにしたときに、DVDの映像が見られなくなるのでご注意下さい。

AVアンプの映像出力は、必ずHDMIでディスプレイに繋ぎます。プレーヤーから出力された映像は、AVアンプを介してディスプレイに接続されます。

考え方のポイント
DVDの音声は、同軸デジタルでAVアンプに接続する方が音が良いです。そのためには、プレーヤーの出力をディスプレイにも直接接続しておく必要があります。幸いにも、プレーヤーとディスプレイの接続は、高画質ディスプレイをお使いの場合、HDMIとコンポーネント/D端子では、ほとんど差がないのでこの繋ぎ方で問題ありません。ただし、ディスプレイ側のアップスケーリング回路が貧弱だと、コンポーネント/D端子から映像を入力した場合、きわめて大きく画質が劣化することがあるので注意が必要です。3D映像をご覧になる場合には、AVアンプがHDMI[Ver 1.4]に対応する必要があります。

後書き

このページに掲載している「接続プラン」は、2007-2010年頃の経験に基づいて作りました。2009年からは、HDMI接続もかなり進化し「画質」、「音質」ともに「アナログ接続を超える」場合もありますから、機器によって推奨の接続が変わりますので、ご購入の検討時に逸品館までお問い合わせくださいませ。重要なのは最良の接続方法が、「メーカーの提示するプランや理論とは異なる場合がある」ということです。

また、「ケーブルによる品質の違い」が顕著に現れます。機器を生かすためには接続方法よりも「ケーブルの質」の方が重量なポイントとなることも少なくありません。わからないこと、新しくお気付きになられたことなどがございましたら、お気軽に弊社の「掲示板」でお尋ね下さいませ。

 

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