物忘れにつながる2つの要素、そして対策
このような(記憶のメカニズムの)途切れが生じるポイントは2つあります。記憶のスイッチをオンにして、今やっていること(つまり、鍵やメガネをどこに置いたか)を「エンコード」するのに失敗する場合と、その記憶を呼び起こすのに失敗する場合です。プリンストン大学のKenneth Norman心理学教授によると、記憶のエンコードとは、脳の中で記憶機能の中心的な役割を担っている海馬という部位で「スナップ写真」を撮って、それを一連のニューロンの中に保存しておくことだそうです。何か思い出すきっかけがあると、そのニューロンが再び活性化されます。
なので、何かをどこかに置く瞬間、つまりエンコードの最中に、注意を払っておくことが重要です。また、記憶をエンコードする時と思い出す時で心理状態が違っていると、問題が起きやすいそうです。よくある例を挙げましょう。家に帰って鍵を置く時はお腹がペコペコ。だから、お腹が一杯になった後で鍵を探そうとすると、記憶へのアクセスが難しいのです。
もちろん、注意の妨げになる要因はたくさんあるので、解決はそれほど簡単ではありません。でも、リマインダーやToDoリストは確実に役に立つし、歩いたところをもう一度たどってみるのも有効です。ほかの方法としては、例えば何かをしながらその行動を声に出してみる(「携帯はドレッサーの上に置いた」)、周囲の景色を思い出してみる、なども効果があるそうです。
Why We Keep Losing Our Keys | The Wall Street Journal
Thorin Klosowski(原文/訳:江藤千夏/ガリレオ)
Photo by Michael Gil.
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