自民党の船田元・憲法改正推進本部長は10日、さいたま市内で講演し、最初の憲法改正発議について、「2年後の参院選までに改正原案をまとめて発議するか、その直前まで来ている形を求めていきたい」と述べ、今後各党との議論を加速させる考えを示した。

 船田氏は自民党の支持者向けの会合に出席。次期参院選を発議時期のめどにした理由を「選挙のたびに(政党の)勢力図が変わり、発議環境も変わりかねない」と語った。また憲法改正作業全体のスケジュールについては「3、4回発議し、(現行憲法が)自主憲法といえるところまで変わるには、10年近くかかる」と見通しを述べた。