【BOX】ホテル正社員ボクサー・帝里、世界王者で係長昇進だ!
2014年5月10日6時0分 スポーツ報知
◆IBF世界スーパーフライ級王座決定戦 同級3位・帝里木下―同級1位・ゾラニ・テテ(7月18日、神戸・ポートピアホテル)
IBF世界スーパーフライ級王座決定戦の会見が9日、神戸ポートタワーホテルで行われ、元日本同級王者の帝里(ている)木下が、ゾラニ・テテと対戦することが発表された。同ホテルの正社員でもある帝里は、プロ21戦目での世界初挑戦をモノにすると誓った。
前王者の亀田大毅(亀田)がベルトを返上し、空位の王座を争う帝里は「チャンピオンベルトを巻いている姿を見てもらいたい」と気合。レストランのフロアマネジャーとして、午前6時から午後3時まで勤務しており、同ホテルの松山社長は「(世界王者なら)昇進すると思います」と係長にすることを約束した。
試合が行われる神戸ポートピアホテルの会場は、約3000人収容の宴会場で、国内では異例だ。千里馬会長は、元世界2階級王者の長谷川穂積(真正)が所属当時、この会場での開催を熱望していたが「V5戦をしたかったけど、長谷川に逃げられて(移籍して)できなくなった」と苦笑した。
元WBC世界スーパーフライ級王者の徳山昌守氏に憧れてボクシングをはじめ「死ぬ気で頑張れ!」と激励された無敗のサウスポー。8月中旬に誕生予定の第2子に金星を届ける。(伊井 亮一)
◆帝里 木下(ている・きのした)1985年12月17日、大阪市生まれ。28歳。大阪朝鮮高2年の全国高校選抜大会で、2012年ロンドン五輪バンタム級銅メダリストの清水聡を破って3位。龍谷大を経て、08年5月にプロデビュー。12年3月に日本スーパーフライ級王座を獲得し、5度防衛。身長170センチの左ボクサーファイター。家族は妻と1女。