ニセコイ #18 2014.05.11

(一条楽)よくこんなビーチ近くの民宿なんて取れたな。
(舞子)知り合いがキャンセルするってんでね安く譲ってもらったんだよ。
じき夏も終わるしやっぱ海くらい行かねぇとな!
(宮本)あんたは水着が見たいだけでしょ?
(小野寺小咲)みんなの予定が合ってよかったね。
(桐崎千棘)私日本の海って初めて!ノースカロライナ以来かな。
(橘)私は見るだけですがモルディブ以来でしょうか。
セレブかお前ら…。
私いっちば〜ん!あってめぇ…。
わあっ!わあ〜〜!海〜〜!!きゃっほ〜!わお〜!きゃっほ〜!おっしゃ〜!ふふっ…。

(橘)うふふっ…。
ふん。
(舞子)あははっ!カシャ!
(シャッター音)
(舞子)あらら〜?誠士郎ちゃん今日は女の子らしい水着じゃない。
どうしたの?
(鶫)私はスーツでいいと言っているのに…。
お嬢の選んだ水着恥ずかしすぎです…。
海にまで来て何言ってんの。
観念なさい。
ううっ…。
これだから胸なんていらないんです。
まあまあ。
せっかくの体なんだから自信持ちなさいよ。
あはっ…あははっ…ははっ…えいっ!ぎゃあ!貴様何を…あっ!あはははっ!あっ…あははっ!むっ…やはり私より大きいですわね。
けしからんですわ。
あっほんとだ。
何この弾力!あんたすごいわねつぐみ…。
(鶫)やっ…お嬢まで…ひっ!?きゃははっ!ああ〜〜!
(舞子)いいな…。
あいつら男子と一緒だってこと忘れてるだろ。
そんで?さっきからてめぇは何やってんだ?
(舞子)C…B…B…B…。
おっ!あれはEか!?すばらしい!おふぅ!あっちにはFクラスだとぅ!?ふぅ〜!やっぱビーチは半端ねぇ…。
(宮本)ふんふんふんふんよいしょ〜。
(舞子)ああ〜っ!ねえねえ楽様ちょっと来てくださいますか?ん?むっ。
(橘)私日焼けするとお肌が荒れてしまうんです。
ですから日焼け止め塗っていただけますか?はあ!?いやいやなんで俺が…。
いつものその…あのお付きの人に塗ってもらえよ!本田は今日から日焼け止めが大嫌いでして。
また乱暴なウソに出たな!イラッ…ちょっと!何人のダーリンにちょっかい出してんのよ!日焼け止めなら私が塗ってあげましょうか?
(舞子)俺も俺も。
お気持ちはうれしいのですがどうも楽様でないと効果がない気がしまして…。
では楽様…。
うぐっ…。
ひとつよろしくお願いしますね。
えっ!?了承してないのに!?むうぅ〜!!あんたも何デレデレしてんの!?なっ…してない…。
ああぁ〜!ったく…何よあいつ。
いっつもすぐデレデレして…。
あぁ〜あなんで私がこんなにイライラしなきゃなんないんだか…。
ん?あっ…これ…。
(回想)これやるよええっ!?
(心の声)≪ったくバカなんだから。
欲しくて買ったんなら効能くらい知ってなさいよね≫≪こっちがバカ見ちゃったじゃない≫≪でも…もしあれが本当にプロポーズだったら…私どうしてたんだろう…≫ってあははっ!ないない!!ありえないわよ。
だって相手はあれよ!?そんなバカなことあるわけないってのに…。
私たちは偽の恋人なんだから!あははっ!はぁ〜…。
≪じゃあなんで私そう即答しなかったんだろう…≫
(舞子)それじゃあ夜の食事当番を決めとこうか。
夜はバーベキューセットを借りることになってるから。
(一同)は〜い。

(2人)げっ!おお〜恋人同士で当番かぁ!よろしく頼むぞ楽!
(橘)チッ!なんであんたと…。
≪う〜む実質一人…か?≫≪そういえばなんだかんだいって私日本に来て以来こいつとばっかり一緒にいるわよね≫≪まあ恋人のフリしてるんだから当然ではあるんだけど…≫さて晩飯はバーベキューらしいからそれならお前も何か手伝えそうだな。
バカにしないで!どんな料理でも私は平気…。
どっから来んのその自信…。
じゃあ俺が皮むくからお前は次々食べやすい大きさに切ってくれ。
できるか?できんる!どっちだそれは…。
よいしょ…。
あっ…。
ちょっ…何よ…。
急に触んないでくれる!?はあ?いや…今のはお前から…。
私はただその野菜を取ろうとしただけよ!手を置いてたあんたが悪いんでしょ!?いやそうだけど…。
えっ?俺そんな悪いことした?次は気をつけてよね。
分かったけど…。
ぎゃあ〜!ええ〜っ!!≪何?なんなのこれ≫≪なんで私ちょっと手が触れただけでこんなに動揺してるわけ?≫≪ふだんも別に恋人のフリするときとか手をつないだりとかしてるじゃない≫≪手が触れることくらい普通でしょ普通≫痛ぁ〜〜!!ああ〜やっぱり切ったか。
ったく気をつけろよな。
ほれ見せてみろよばんそうこう持ってるから。
いいわよこのくらい。
なめときゃ治るし…。
いいから貸せ!お前も女の端くれなんだから。
痕が残ったら嫌だろ?
(一同)いただきま〜す!!はむっ。
(鶫)はむ。
(宮本)はむ。
(橘)んん〜!うんめぇ〜!さっすが楽〜!バーベキューなんて誰がやってもおんなじだと思ってたよ。
ふっ…。
素材選びと肉の下処理で違いが出るんだよ。
すてきですわ楽様…。
ん?ザザァー…
(波の音)・コツコツコツ…
(足音)一条君。
ん?隣いい?えっ…小野寺!?お…おお…。
もしかして千棘ちゃんと何かあった?えっ?なんか…少しだけ元気がなかったような気がするけど…。
あっやっぱり?いや…これといって俺も心当たりはないんだけど…。
そう…。
みんなは?ジャンケンで負けた人が後片づけ。
千棘ちゃんもいるよ。
そっか。
なんだか不思議だね。
中学の頃はこうして一条君と海に来るなんて想像もしなかった。
俺も。
お互いそんな話す方でもなかったしな。
あれ?でも小野寺確かカナヅチじゃなかったっけ?海楽しめたのか?えっうん大丈夫。
私海に来るとああいうのが楽しいから。
≪和菓子作りのスキルがこんなところにまで!≫一条君は楽しかった?おお楽しかったぞ。
もっと遊んどきゃよかったけどな。
海きれいだな?そうだね…。
≪なんか一条君と話すと勝手に元気が出てくる≫≪ああ…好きだなぁ…やっぱり≫≪もっと一緒にいたいなぁ…≫≪この時間がずっとずっと続けばいいのに…≫さ〜てぼちぼち宿に戻ろっか。
楽と小野寺は?私捜してくる。
おっいたいた。
お〜い小咲ちゃ…。
ねえ一条君…キスしてもいい?≪えっ…今なんて言ったの?≫≪まさか…≫≪今私なんて言った!?≫≪ウソ何今の…今のは頭に浮かんだだけ?≫≪それとも口に出した…出した気がする!≫≪どうしよう私!なんてこと…どうしよう!≫≪だってすごくいい雰囲気だったから…いろいろ想像が膨らんじゃってついポロッと…≫≪どうしよう絶対変な子だって思われた!≫≪突然キスだなんて…絶対引かれた…≫≪一条君なんでさっきから何もしゃべんないんだろ…≫あっ!おお〜いかん俺今寝てたのか?すまん俺昨日あんま寝てなくてよ…。
ううっ…。
なんかしゃべってた?いえ特に何も…。
ん?そうか…。
じゃあ一条君私先にみんなのとこ戻ってるから。
一条君もあとで来てね。
えっ?あっいやなら俺も…。
ああ〜〜っ!ん?な…なんだ?≪さっきのは私の聞き間違い?≫≪だってまさか小咲ちゃんがあんなこと言うなんて…≫≪あんな真剣な雰囲気でまさか…≫キムチでもいい?≪なんて…。
もっと真剣な話をしてるかと思ったのに≫≪どんな会話してたんだろ…≫キムチでもいい?でもそうとしか聞こえなかったしなぁ…。
それ以外の言葉には…う〜ん…。
ちょっと想像つかないわね。
小咲ちゃん意外と辛党だったのね。
あれ?何やってんだよ。
な…なんでもない!あっ?ん〜?≪あぁ〜あ何やってんだろ私…≫≪なんであいつと話しづらくなっちゃったんだろ≫≪ついこないだまではいつもどおりのはずだったのに…≫だいたいなんで昨日は一条君と一緒に帰って来なかったのよ。
そ…それは…。
あっ。
千棘ちゃん!どうかしたの?昨日から元気ないみたいだけど。
小咲ちゃん…。
私でよかったら相談とか…。
一条君とケンカでもしたの?う〜ん…ケンカはいつものことなんだけど…。
ねえ小咲ちゃん。
ん?これは私の話じゃないんだけど…。
ええ〜っとつまり…その千棘ちゃんの友達はそのある人の前では急に胸がドキドキしたり苦しくなったりして前みたいに普通に話せなくなった…ってこと?うん…。
最近急にそうなっちゃったみたいでさ。
自分でもよく分かんないんだって。
ふ〜ん…。
≪それって鶫さんのことかな?≫んん〜それは端的に申し上げますと…。
うん何?恋ではないかと思われます。
ブ〜ッ!なっ…こここ…恋ぃ!?うんそうだと思うけど…。
ええ〜っ!?えっ?千棘ちゃんはそう思わない?最初普通だったのに最近急になら…たぶんそういうことかと…。
う〜ん恋…かぁ…。
≪恋!?恋って…。
でも確かにそれならいろいろ合点がいくかも…≫≪ううん!ありえないわよそんなこと!≫ふふっ…。
小咲ちゃん?あっごめん。
もしかして10年前もこうして二人で話しながら遊んだりしてたのかなって…。
えっ?ほら千棘ちゃんのお父さんが言ってたんでしょ?私と千棘ちゃんと一条君が昔一緒にいたって。
なんだか最近は少し分かる気がするの。
千棘ちゃんと話してると少しだけ懐かしい気持ちになるというか…。
昔もきっとこうして遊んでたんだろうなって。
うん!私もそんな気がする!またいつでも相談してね。
ありがと!今度お礼にキムチ贈るね!キムチ?≪はぁ〜楽しかった。
つい話し込んでしまったわ≫≪やっぱり小咲ちゃんはいい人ね≫
(宮本・鶫)カス!死ね!カス!
(舞子)ありがとうございま〜す!≪でも恋かぁ…。
そんなことってあるかしら≫≪だってよりにもよってあんなもやしに…≫≪そりゃ最近は悪いヤツだとは思ってないけど…≫≪恋ってことはつまり私があいつのこと好きってこ…≫ああ〜!ないないないない!やっぱありえないわよそんなこと!何考えてんのよ私は!ないったらない〜!はぁ…そのはずなのに…。
どうしてこんなにドキドキするんだろう…。
(舞子)おっついたついた。
やっぱ最後は花火だよな〜。
(宮本)おすそ分け〜。
(橘)私こういう花火初めてで…。
きゃあ〜!
(鶫)はっ!お嬢の姿がどこにも…。
(舞子)あれ?さっきまでいたのに…。
私捜してくる。
いいよ小野寺。
俺が行くから。
ったく何やってんだよあいつ。
昨日から変だとは思ってたけど。
おっ。
≪うう〜ダメだ…≫≪一緒にその場にいるだけでも緊張しちゃう≫≪ああ〜!こんなんじゃダメだ!これじゃこの先恋人のフリなんてやってけないでしょ!?≫≪平常心よ平常心!落ち着くのよ私!≫≪この線香が落ちなかったら私の勝ち≫≪落ちなかったら恋じゃない落ちたら恋…かもしれない…≫≪無心…無心よ私…≫こんな所で何やってんだよお前は。
うう〜っ!なんだよ…。
別に。
何もやってないけど。
どうもしないし…。
どうもしなくてこんな所に一人でいるわけないだろお前なら。
花火もらうぞ。
何よ!知ったふうな口利かないでくれる!あんたに私の何が分かんの!?いや分かるだろそのくらい。
まだ数か月だけど学校でも休日でも毎日のように一緒にいるんだそのくらい分かる。
そういうのをやめろ!痛っ!んだよそういうのって…。
うるさい!!理不尽!?ったく…何を怒ってんだか…。
なんか悩みでもあんのかよ。
特別に相談に乗ってやらんでもねぇぞ?特に悩みはございませんが。
素直じゃねぇヤツ。
なれなれしくしないでよ!私たちは偽の恋人同士でしょ!?だいたいあんた私のこと嫌いなんじゃなかったわけ?はあ?んだよそれ今更…。
まあ別にそうだけど。
まあ最初ほどではないっつうか…。
じゃあお前は?今でも俺のこと嫌ってんのか?もちろん嫌いよ…。
嫌いも嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い嫌い大っ嫌いよ!そうかさすがに少しへこむものがあるな…。
ふぅ…。
ねえもしも…。
ん?私たちが本当に恋人だったら私たちうまくいってたと思う?はあ?な…何急に訳分かんねぇこと聞いてんだよお前は。
お前らしくもねぇ…。
いいから!答えてよ…。
≪な…何なんだよ今日のこいつは…≫≪やっぱいつもと違いすぎるっつうか…≫≪何があったんだよ…≫≪ってなんで俺もこんな意識しちゃってんだ!?≫≪ダメだろ!俺には小野寺がいるってのに…≫≪なんでこいつ相手にこんな緊張してんだ?俺…≫≪それにこいつ…こんな顔してたっけ…≫そ…そんなもんうまくいくわけねぇだろバカ。
だいたいお前は俺の好みと違いすぎるしな。
がさつだし暴力的だしかわいげもないし…。
どうせ今と同じケンカばっかになると思うぜ。
そもそもお前はもうちっとおしとやかっつうか女らしさってものをだな…。
うるっさいわね!分かったからもう黙っててよ!!えっ…。
あっ…。
ごめん…。
あっおい!
(ナレーション)
それから夏休みが終わるまでの間俺と千棘は一度も言葉を交わさなかった
キーンコーンカーンコーン
(チャイム)
そして新学期
≪ったくあいつあの海に行った日以来電話もメールも全部無視しやがって≫≪訳が分かんねぇ。
何なんだよあいつ何を怒ってんだ?いやそもそもあれは本当に怒ってたのか?くそっ!なんで俺がこんなイライラしなきゃ…≫≪一条君なんだか元気ないなぁ…。
もしかして千棘ちゃんとのケンカまだ続いてるのかな…≫≪ああ〜ダメだ。
さっぱり分かんねぇ〜!≫≪もともとあいつの考えなんて分かるわけねぇけど…≫私たちが本当に恋人だったらうまくいってたと思う?答えてよ…。
ごめん…≪何なんだよその「ごめん」は≫≪今まで俺とケンカしてもまともに謝ったことなんかないくせに…≫≪あいつまさか学校にも来ない気じゃ…≫あっ。
おはよ。
お…おう。
連絡ぐらいしろよ。
無視はちと冷たすぎるんじゃねぇか?ごめん。
いろいろ忙しかったから。
≪なんだこの冷たい空気≫何を怒ってんだよ。
ちゃんと言えよ。
言わなきゃ分かんねぇだろうが。
別に怒ってなんかない。
ほらそろそろ黙んないとホームルーム始まるわよ。
≪な…なんだ?何なんだこいつのこの態度は≫≪今までも前日に何かあっても翌日こいつがけろっとしてることは何度かあったが≫≪今回はそのどれとも違うような…≫
(舞子)はいはい注目!それでは早速今年行われる我が校の文化祭の話し合いを始めたいと思いま〜す!
(男子)げぇ〜!舞子が実行委員かよ!
(男子)変な企画立てんなよ〜?
(舞子)シャラップ!私が文化祭実行委員に立候補したからには忘れられないすばらしい文化祭をプロデュースしてやるぜ!我がクラスの出し物は厳正な投票によって文化祭当日に行う演劇に決まった!気になる演目は…「ロミオとジュリエット」!今日はその配役を決めたい。
そこでどうだろう私から提案なのだが主役のロミオとジュリエットには我がクラスの有名ラブラブカップル一条楽と桐崎千棘嬢にお願いしようと思うのだがいかがか〜!んなぁ〜!?お…おいちょっと待てよこら!おい集!
(生徒一同)異議な〜し!やらない。
2014/05/11(日) 02:28〜02:58
MBS毎日放送
ニセコイ #18[字]

▽ウソツキは、恋の始まり。

詳細情報
お知らせ
【番組HP】
http://www.nisekoi.jp/
【Twitter】
https://twitter.com/nisekoi_k
出演者
【声の出演】
(一条 楽)内山昂輝
(桐崎千棘)東山奈央
(小野寺小咲)花澤香菜
(鶫誠士郎)小松未可子
(宮本るり)内山夕実 
(橘万里花)阿澄佳奈
(舞妓集)梶裕貴
(クロード)子安武人
ほか
原作・脚本
【原作】
古味直志「ニセコイ」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
監督・演出
【総監督】
新房昭之
【シリーズ構成】
東冨耶子、新房昭之
【監督】
龍輪直征
【キャラクターデザイン】
杉山延寛
【総作画監督】
潮月一也
音楽
【オープニングテーマ】
ClariS「STEP」
【エンディングテーマ】

【音楽】
神前暁
制作
【アニメーション制作】シャフト

ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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