エンタメ【映画オタク記者のここが気になる!】児童ポルノに厳しくカニバリズムには寛容な映倫の不思議 美少女も登場の問題作「肉」無修正公開+(2/3ページ)(2014.5.10 12:00

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【映画オタク記者のここが気になる!】
児童ポルノに厳しくカニバリズムには寛容な映倫の不思議 美少女も登場の問題作「肉」無修正公開

2014.5.10 12:00 (2/3ページ)映画
美しい姉妹を演じたアンビル・チルダーズ(右)とジュリア・ガーナー。背徳の香りがプンプンする(映画「肉」から)

美しい姉妹を演じたアンビル・チルダーズ(右)とジュリア・ガーナー。背徳の香りがプンプンする(映画「肉」から)

 R18+に指定した理由について映倫は「極めて刺激の強いカニバリズム、性愛描写、殺傷出血がみられる」と説明している。しかし、映像はとても美しく意外とグロテスクな印象は受けない。姉妹を演じるアンビル・チルダーズとジュリア・ガーナーも魅力的だ。それゆえ一族のおきてに逆らえない背徳的な行為が、より一層際立ってくる。特にこの映画の評価はラストの20分間で決まる。詳細は避けるが、思わず椅子から飛び上がるほど衝撃的、かつ姉妹の悲哀が浮き彫りになる納得のいく幕引きだった。

 カニバリズムは、飢餓による極限状態での行為と、宗教儀礼や個人的な嗜好といった能動的な行為に分けられる。前者は、アンデス山脈に墜落した事故機の生存者が遺体を食料にしていた事件(1972年)や、太平洋戦争中に北海道・知床半島沖で座礁した陸軍徴用船の船長が船員の人肉を食べて生き延びた「ひかりごけ事件」(1944年)などがあり、それぞれ映画化もされた。

 「肉」は後者のケースだ。実際の事件では、留学中のパリで日本人男子学生が友人のオランダ人女性を殺害し遺体を食した事件(1981年)が世間を震撼(しんかん)させた。最近では、2012年5月に東京・杉並のライブ会場で20代の男が切除していた自分の局部を70人の観客の前で調理し、男女5人に食べさせた事件が衝撃的だった。

まるで「肉」で供される“特製スープ”のよう

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斬新なビジュアルな映画「肉」のポスター。額に「肉」と書いて入場すると割引サービスが受けられる
美しい姉妹を演じたアンビル・チルダーズ(右)とジュリア・ガーナー。背徳の香りがプンプンする(映画「肉」から)
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