松田龍平主演「長州ファイブ」の映画製作会社が破産
帝国データバンク 5月9日(金)12時0分配信
ハイビジョン映像(株)(TDB企業コード982307341、資本金3000万円、東京都新宿区新宿1-10-2、代表水野清氏)は、3月13日に債権者から破産を申し立てられ、4月30日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は横山経通弁護士(東京都千代田区丸の内2-6-1、電話03-5223-7739)。債権届け出期間は6月4日までで、財産状況報告集会期日は8月11日午後1時30分。
当社は、1964年(昭和39年)10月の設立。代表の水野氏は学卒後、映画監督のマキノ正美氏に師事し、助監督を経て、多数のテレビ・ラジオの演出や制作・企画に参加した経歴をもつ。当初はテレビコマーシャルおよびラジオドラマの制作を主に手がけ、73年に半年間放送したラジオドラマ「日本沈没」が話題となったこともあった。
その後は映画プロデュースを主業とし、90年に日中国交正常化20周年記念日中合作映画「曼荼羅 若き日の弘法大師・空海」を手がけるほか、2006年には映画「長州ファイブ」(監督:五十嵐匠、主演:松田龍平)を製作。同作品は第40回 ヒューストン国際映画祭のグランド・レミ賞(グランプリ)を獲得、話題となるなど、2005年8月期の年収入高は約5億3300万円を計上していた。
しかし、その後はヒット作に恵まれず、苦しい資金繰りを余儀なくされていた。その後も業況は改善せず、出資者に対する資金の返還が困難となるなか、債権者が破産を申し立てていた。
負債は現在、調査中。
【追記】
当該記事におきまして、当初、記事中に、『映画「飛べ!ダコタ」(監督:油谷誠至、主演:比嘉愛未)の製作を手がけ、2013年に公開していた』との記載がありましたが、その後事実と異なることが判明しましたので、削除しております。
最終更新:5月9日(金)18時3分
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