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W杯突貫工事…日本戦舞台で作業員感電死、3競技場が未完成

工事続くW杯開幕戦会場 突貫工事進む開幕戦会場
完成が大幅に遅れ突貫工事が進む、サッカーW杯ブラジル大会開幕戦会場のサンパウロ・アリーナ
Photo By 共同

 サッカーW杯ブラジル大会開幕まで1カ月余りに迫る中、日本戦も行う中西部クイアバの競技場建設現場で8日、男性作業員(32)が作業中に感電し、間もなく死亡した。競技場建設中の事故の死者はこれで8人目。12会場中、クイアバを含む3会場がいまだ完成しておらず、ブラジル政府は突貫工事中。事故でさらに工事は遅れそうで、開幕は本当に大丈夫!?

 地元メディアによると、男性は通信設備の敷設作業中に感電し心肺停止になった。現場で救急隊員が蘇生を試みたが、約30分後に死亡が確認された。建設会社などが詳しい事故原因を調べている。この日の事故で、作業の一部は中断。開幕準備がさらに遅れる可能性もありそう。

 クイアバの競技場では6月24日の日本対コロンビア戦など4試合が行われる予定。12会場ある競技場のうち、現在、クイアバ、サンパウロ、クリチバの3競技場が未完成で、観客席の設置作業などの突貫工事が続いている。

 AP通信によると、W杯競技場の建設作業中の死者は8人目。今年2月にはマナウスにあるアマゾニア競技場で、同3月には開幕戦が予定されるサンパウロのイタケロン競技場で、それぞれ3件目となる死亡事故が発生している。

 ブラジルのルセフ大統領は8日、度重なる事故で完成が大幅に遅れているサンパウロの競技場を視察、突貫工事に当たる作業員らをねぎらった。

 しかし、完成しているとされる競技場でも、周辺の交通網や駐車場は不完全なところが多い。特に交通の整備遅れは深刻で、使用される13の空港のうち、改修が終了したのは2つだけ。すでに当局が「間に合わない」と諦めている空港もある。

 さらに、W杯に多額の費用がかかり、社会保障などの整備が遅れていることに反発する市民によるデモも収束しない。先月22日にはサンパウロで警官隊との衝突が起こっている。

 また、日本代表が6月14日にコートジボワールとの初戦に臨むレシフェは治安面での心配も。W杯会場とは違うスタジアムだが、暴徒化したサポーターが観客席最上段から便器を投げる暴挙を働き、頭部に直撃した男性が死亡する事件が2日に起きている。

[ 2014年5月10日 05:30 ]

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