設問は「安倍首相の靖国参拝に対し、中国・韓国は厳しく批判した」と説明。その上で(1)「自分の思うことを自由に書きなさい」(2)「中国・韓国はなぜ批判しているのか。中国・台湾・韓国と日本との関係は『戦略的互恵関係』にあるが、それを無視してまで、なぜ安倍首相は参拝したのか。アメリカはなぜ『失望した』のか。説明しなさい」-と尋ねた。
■「職員室で購読していたのがたまたま毎日新聞だった」
産経新聞は4月14、15の両日に、電話で同校の平野篤士(あつし)校長に取材した。記者は「確かに首相の靖国批判へと誘導する恐れのある不適切な問題だった」といった趣旨の回答がかえってくるものと考えていたが、平野校長の回答は予想とは正反対だった。
報道では、紙面の都合上、平野校長の見解をすべて掲載できなかったので、取材の主なやりとりを掲載することで補いたい。
記者「問題を出題したのは間違いないですか」
校長「そうです。毎日新聞を使用した経緯についてですが、私どもの職員室で購読しているのがたまたま毎日だったということです。特に銘柄指定で、という意味で使ったわけではないということでした」
記者「記事は総理の靖国参拝を批判するものです」
校長「そうですね。どちらかというと『失望した』とか、『失われた国益が大きい』という書き方の記事ですよね」