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南シナ海 ASEANが深刻な懸念を表明
5月10日 19時19分

南シナ海 ASEANが深刻な懸念を表明
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10日からミャンマーで始まったASEAN=東南アジア諸国連合の会議では、南シナ海で中国とベトナムの当局どうしの船が衝突して緊張が高まっていることについて意見が交わされ、事態の悪化に対し深刻な懸念を表明する緊急の声明が発表されました。

ASEANの会議は、今回初の議長国を務めるミャンマーの首都ネピドーで2日間の日程で始まりました。
初日の10日はASEAN10か国の外相会議が開かれ、南シナ海で中国とベトナムの当局の船どうしが複数回にわたって衝突し、今もにらみ合いが続いている事態について意見が交わされました。
この中でベトナムのミン外相は、中国側の行為は地域の平和と安定を脅かすもので見過ごすことはできないと批判しました。
また、同じように中国との間で南シナ海の島々の領有権問題を抱えるフィリピンのデルロサリオ外相も、国際法に明確に違反する行為だとして、ASEANが中国に対し一致結束した対応を打ち出すよう求めました。
会議のあとデルロサリオ外相は記者団に対し、「地域の平和と安全を守るためASEAN諸国は共通の立場を見いだすだろう」と述べました。
そして討議の結果、ASEANとして事態の悪化に対し深刻な懸念を表明し、中国との間で法的拘束力のあるルール、「行動規範」の策定を早急に行うべきだなどとする緊急の声明を発表しました。
南シナ海を巡る問題は、11日の首脳会議の場でも議論される予定です。

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