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「写真消える」アプリ “事実と異なる”5月10日 15時46分
スマートフォンで撮影した写真を気軽にやり取りできるとしてアメリカで人気のアプリについて、アメリカのFTC=連邦取引委員会は、「送った写真が10秒以内に完全に消える」という宣伝が事実と異なるうえ、アプリを通じて個人情報を無断で収集していたなどとして、開発したIT企業に対してプライバシーの保護の徹底を義務づける処分を出しました。
このアプリはアメリカ・カリフォルニア州のIT企業が開発した「スナップチャット」で、スマートフォンで撮影した写真や動画を友達などに送っても10秒以内に相手の端末から自動的に消えるのが特徴です。
相手に保存されることなく気軽に写真のやり取りができるとアメリカの若者を中心に人気を集め、1日に4億枚の写真の送受信が行われているとされています。
これについてFTCは、実際にはほかのアプリを使って写真を保存することが可能で、事実と異なる宣伝で利用者を欺いたと指摘しています。
また、この企業がアプリを通じて、スマートフォンに登録された連絡先などの個人情報を無断で収集していたともしています。
このためFTCはこの企業に対して、機能について正しく説明するとともに、個人情報の取り扱いについて外部の専門家による監視を向こう20年間にわたり受けることなどを義務づけました。
処分について企業側は「指摘された問題はこれまでにほぼ解決している。今後も改善を続ける」とコメントしています。
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