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ウイルス感染死亡者出た集落、マダニ多数発見

2014/5/10 11:26
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 マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」による死亡者が出た西日本の集落で、30分間に100匹以上のマダニを捕まえたとの調査結果を10日、国立感染症研究所が明らかにした。周辺に出没するシカやイノシシなどの野生動物がマダニを持ち込んだとみられる。

感染症SFTSウイルスを媒介するフタトゲチマダニ(国立感染症研究所昆虫医科学部提供)

 沢辺京子・同研究所昆虫医科学部長は「100匹は非常に多い。野生動物が出没する地域は感染のリスクが高い可能性がある」と指摘。「昨年の患者数は5月が最も多かった。田や畑で作業するときには、地面に直接座ったり肌を露出したりしないでほしい」と注意を呼びかけている。

 同研究所は4月中旬、SFTSによる死亡者が昨年出た西日本の集落周辺を調査。旗のような形状の布で地面をなでるように動かし、30分間で捕まるマダニの数を調べた。

 ほぼ同時期にシカがいない別の場所で捕れたのは40匹程度だったが、死亡者の自宅周辺にある田のあぜ道や畑の周辺では、最多で140匹いた。ほぼすべてがマダニの一種であるフタトゲチマダニだった。

 同研究所は、今回捕れたマダニがウイルスを持っているかどうか調査中。他の地域での状況を調べるため、全国規模での調査も実施している。

 集落周辺にはシカのフンが落ちており、イノシシがわなに掛かることもある。環境の変化で人里に下りてきたシカやイノシシにマダニが付いており、人の生活圏に侵入した可能性がある。

 マダニは体長数ミリ程度で、家庭にいる小さなイエダニとは別の種。森林や草地に生息する。〔共同〕

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マダニ、SFTS、国立感染症研究所、媒介ウイルス

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