札幌市電の路線のループ(環状)化工事の2回目の入札が、1回目に続いて不成立になっていたことが17日、明らかになった。予定価格算出の元となる労務単価などを引き上げたが、業者が応札しなかった。4月中~下旬に再び入札する予定だが工事終了が計画より1カ月遅れるのは確実で、2015年春の開通が遅れる可能性も出てきた。
1月末の初回の入札は業者の応札価格が市の予定価格を上回り、不成立だった。2回目は国土交通省が2月に労務単価を引き上げたのに合わせ、1社当たりの受注価格が上がるようにしたが、応札業者が現れなかった。
3回目は一部工事を複数抱き合わせ、大手業者が応札しやすくする。一方でその他の工事を細分化、多くの業者が同時に取りかかれるようにし遅れを取り戻したい考え。