ニュース詳細
米で旅客機と無人飛行機がニアミス5月10日 10時49分
アメリカ南部フロリダ州の上空で、ことし3月、旅客機と無人飛行機が異常接近していたことが分かり、無人飛行機をビジネスで活用しようという動きが広がるなか、今後のルール作りに大きな論議を呼びそうです。
これは、8日、サンフランシスコで開かれた無人飛行機の見本市で、FAA=連邦航空局の職員が明らかにしました。
それによりますと、ことし3月22日、フロリダ州の州都タラハシーにある空港近くの上空およそ700メートルで、アメリカの航空会社「USエアウェイズ」の旅客機が小型の無人飛行機と異常接近したということです。
無人飛行機の機種や所有者は明らかになっていません。
FAAの職員は、2009年に旅客機のエンジンに鳥が飛び込みニューヨークのハドソン川に不時着した事故を引き合いに出し「あのときは鳥だったが、飛び込んだのが金属の物体だったら大惨事になっていた」と述べ、今回の異常接近の危険性を強調しました。
無人飛行機は、アメリカでは主に軍事目的で開発が進められてきましたが、最近はさまざまな大きさや機能の機体が開発され、荷物の搬送など民間ビジネスでのさまざまな活用が期待されています。
一方で、商用目的で使用する際の明確なルールは存在せず、FAAが基準作りを進めているところで、規制の在り方など今後大きな論議を呼びそうです。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|