峯俊一平
2014年5月10日11時00分
5月上旬、山陽新幹線の新岩国駅(山口県岩国市)から博多行き「こだま」に乗った。席に着くとすぐに携帯電話を使ってニュースサイトを見た。トンネル内でも電波状況がよく快適。電波の強さを示すアンテナ表示も最大の4本だ。
しかし5分後、周南市との境付近のトンネルに差し掛かったところで、電波が届きづらくなり、間もなく圏外になった。新山口駅までトンネル内を中心に電波が不安定で、切れることもたびたびあった。サイトをスムーズに更新できず不便さも感じた。
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なぜか。JR西日本などの関係者を取材した。
山陽新幹線(新大阪―博多)は全長622・3キロで、うち45%の約280キロがトンネルだ。外の基地局からトンネル内は電波が届きづらく、通話やデータ通信に支障が出やすい。
そこで、携帯電話事業者でつくる移動通信基盤整備協会(東京)とJR西は、4年前から国の財政支援も受けながら新大阪から博多方面へと対策工事を進めている。NTTドコモとKDDI、ソフトバンクモバイルのサービスが対象だ。
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朝日新聞社会部
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