Thu, May 01, 2014 00:19:06

いわゆる「従軍慰安婦」問題について私の回答

テーマ:ブログ
以下FBから転載。




この問題については、いずれは触れなければならないと思っていたが、今日これに関連して実に胸糞悪いことがあったので、語ることにする。

 他ならぬ、いわゆる「従軍慰安婦」の問題である。

 広島大学には2年前期に「総合科目」という授業があり、教養科目のような様々な講義が設定されているのだが、私は「演劇と映画」という科目を受講している。
 授業の中で映画を見てレポートを書けばOKという単位の取得のしやすさもあり、毎年抽選が行われるほどの人気らしい。今年度も200名が受講している。
 その授業の第三回目が今日行われた。講義題は「ドキュメンタリーについて」。担当教授は崔真碩(ちぇ・じんそく)とあり、専門は「朝鮮文化論」。
 授業の初め30分は、ドキュメンタリーの辞書的意味とその本質のズレを指摘しつつ、ドキュメンタリーといえど所詮虚構であるという総括がなされた。各所でなされているありがちな議論であり、さほど新鮮味も無かった。
 後半の1時間はあるドキュメンタリーを見るということが授業の初めに通告されていた。何の説明も無く、上映が始まる。

 耳慣れしない韓国語のナレーションが流れはじめ、ハングル、そして日本語の字幕がその声を追っている。結論から言うと、その映像が「従軍慰安婦」についての"ドキュメンタリー"だったのだが、その内容たるや酷いものであった。内容を抜粋しよう。

・日本軍に強制的に連れて行かれ、性奴隷にされた
・鼻を軍刀で刺され脅された
・朝から晩まで数十人の相手をさせられた
・火であぶった軍刀を背中に押しつけられた
・オランダ領フィリピンで強制的に慰安婦をさせられたオランダ人の話・・・「韓国人の告発に感銘を受けて自分も口を開いた。私たち白人が声を出したら世界中のみんなが聞いてくれると思って」
・日本人は獣だ。彼らに私の人生を返してもらいたい。
・「慰安所」は軍事作戦・政府政策の一環だった
・性病の診断に行くと、そこでも日本人の医者に強姦された
・慰安婦の数は十数万~20万前後だと思われる
・正確な統計は無いが数千を超える慰安所が作られた
・東京裁判は米国が日本を資本主義の傘に入れることを目的としていたため、非常に寛大で、最低限の罪人しか裁かれず、米国は意図的に慰安婦問題を扱わなかった。
・80~90年代戦後口をつぐんでいた元慰安婦が一斉に告発し、世界から日本を批判する声があふれ出た
・日本政府は戦後、恥ずべき過去を隠していた
・日本人は具体的行動によって全ての慰安婦に真の謝罪をすべき
・日本の謝罪は平和を願う全ての国のために必要であり、謝罪をしないというのは近隣諸国の平和を脅かす大きな不安要因になる
・日本が謝罪すれば彼ら自身も自らの罪から解放される
・女たちの戦争と平和資料館館長、西野瑠美子の話・・・「日本の教科書の中で従軍慰安婦のことを紹介しているのはたった2社だけ。日本の子どもたちは学ぶ機会を奪われている」
・日本人の少女"古賀徳子"が韓国の慰安婦資料館にて書いた手紙・・・「祖父がこんな酷いことをしてしまってごめんなさい。慰安婦問題と闘う覚悟を新たにしました。」
・日本の教科書にちゃんと従軍慰安婦のことが記載され、未来の子どもたちが同じ過ちを繰り返さないことを願います。

・登場した日本人学者・・・吉見義明,林博文
・登場した外国人政治家・・・マイクホンダ,ゲイ・マクドゥーガル

 途中で吐き気がしてきて、いっそ堂々と退場してやろうかとも思ったが、上映後に崔真碩のありがたいお話があるだろうと、怒りを抑えながらも見ていた。そして上映後、壇上の韓国人が放った言葉に、私は耳を疑った。

 「今日の授業は以上です」

 平成26年の今現在において、200人の日本人の前で、70年前の日本人が犯した"蛮行"とやらをまざまざと見せつけ、「日本人は獣だ」と語る女を見せつけ、祖先を貶められ、穢され、恥辱され、なにが授業だ。なにが学問だ。なにが大学だ。ふざけるんじゃない。そんなものがまかり通るものなら、大学なんざ喜んでやめてやる。
 いつから日本の大学は韓国の政治的主張発信基地に成り下がったのか。あの男が公務員である限り、日本国民の血税でもって飯を食っているわけで、そこら辺の左翼セクトの連中が安倍政権打倒を叫んでいるのとは訳が違う。
 そしてこの男の最も意地汚い点が、冒頭の30分で「ドキュメンタリーといえど所詮虚構である」という逃げ道を作ったことである。「受け取り方は君たち次第だ」と責任転嫁しているのだ。
 広島に住んで2年になるが、依然としてこの地の"空気"には慣れそうもない。何かにつけて平和だ9条だとセクトの連中が毎日のようにわめき立て、広島大学生はもれなく全員、1回生の前期に「平和科目」という授業を受けさせられる(単位が無ければ卒業できない)。1年経っても、この空気はどうも好きになれない。
 
 とはいうものの、"彼ら"のように感情的になっても仕方が無いので、いわゆる「従軍慰安婦」について何が問題なのか、順に明らかにしていきたい。
 
 結論から言えば、確かに戦時中慰安婦はいた。ただ、それは日本軍だけの問題ではなく、米軍、ロシア軍を始めどこの軍隊にも必要とされていた。もう一つ言えば韓国軍もベトナム戦争時には慰安婦を用意していた。
 「みんなやっていた」というのは、論理としてもろい点があろうが、血気盛んで勇猛な兵士たちに性欲を抑えろというほうが難しいのかもしれない。慰安婦は暴力による性交に対する抑止力という、正統な意義を持っている。
 しかも、現在も性を売る店は法律上存在を許されているわけで、過去においてもそこに別段の問題は無いと言うことはお分かりいただけるだろう。実際に国際法上「公娼」として慰安婦の存在は認められている。

 では慰安婦問題において何が問題とされているのか。
 それが「強制連行か否か」言い換えれば「軍・政府命令による不合法な強制連行の有無」ということである。つまり、ただ日本軍が売春婦を雇っていただけなら、問題はないのだ。この問題は「強制か否か」がポイントとなる。

 韓国の元慰安婦たち、また現在の韓国人は「日本軍に強制連行された」と言っているが、真実だろうか。
 現在のところ「真実ではない」というのがその答えである。彼らは何ら直接証拠を示すことができていない。現在証拠とされているのは慰安婦たちの"証言"だけである。
 「言ってるんだから真実に違いないではないか」とおっしゃる方もいらっしゃろうが、元来日本は官僚的なハンコの社会である。軍も官僚組織である以上は、「慰安所」に関する書類が必ず存在するはずであるが、今のところ見つかっていない。
 「そんなものそもそも作るはずがない」という反論には「性病の蔓延をどう防ぐというのか。慰安婦の管理体制が整っていなければ、性病検査において血液型等が判別できないのだから混乱は必至であろう」という切り返しが有効である。社会の理として「"ない"ものを証明する」ことほど難しいことはない。誰かが「ある」と言い続ける限り、ないことにはならないからだ。
 ちなみに現在の韓国では「私は元慰安婦だ」と名乗りを上げれば金持ちになれるという。

 では実際の日本軍の慰安婦事情はいかなるものだったのか。連合国側(つまりある程度客観性を帯びる)の調査報告に詳しいが、慰安宿は民間業者によって運営されており、生活的には大変優遇され、その職に見合った給金も貰い、遊びに行ったり、家族に会いに行ったりと、ある程度の自由は保証されていたという。更に日本軍は、慰安婦の生活改善を求めた上、民間業者による不当な扱いを慰安婦に受けさせぬよう努力せよという旨の告示を出していた。これは当時の他国の軍と比べれば破格の扱いである。他国軍の例を出せば、その惨憺たるや、筆舌に尽くしがたい。例えば旧ソ連軍は、日ソ不可侵条約を反故にし満州に攻め入った際、女性を夫や家族の前で強姦し、妊娠させた挙句にその女性らを自殺や中絶に追い込んだ。証拠が挙がっている範囲内では、映像で言うところの「強制的に連れて行かれ、性奴隷にされた」り、「鼻を軍刀で刺され脅された」り、「性病の診断に行くと、そこでも日本人の医者に強姦された」とは考えられない。
 ただ、心ない一部の兵士により強姦・暴行された人々は、やはり存在するだろう。そうした人々への賠償が民間レベルで行なわれているのは、すばらしいことだと思う。

 また、映像の中でオランダ領フィリピンで強制的に慰安婦をさせられたオランダ人女性が登場していたが、これは確かに悲惨な事件としてあった。しかしながら、この事件に関しては発覚後すぐに慰安所が閉鎖され、軍事法廷でその事件に関わった軍人らに対し、死刑を含む厳罰が下されている。この例からも分かるように、軍部は強姦あるいは強制連行に対し、毅然とした態度で処断しており、まさか軍が積極的に強制連行したなどとは考えられない。
 にもかかわらず、この映像のなかではこの実際にあった解決済みの強制連行事件被害者と、証拠がない韓国の自称従軍慰安婦をさも同じ境遇のように並び立て、悲惨さを強調している。

 さて、韓国における「従軍慰安婦」問題は、1980年代まで全く表面化されていなかった。それが一気に噴出したのが、90年代である。彼女らは、「辱めを受けたから言い出せなかった」だとか「思い出すのが恐かった」とか理由を並べ立ててはいるが、問題が噴出したそもそもの原因とは、ある"日本人"の告発である。その男の名は「吉田清治」。彼は日本軍人が朝鮮の女性を強制連行し慰安婦にし、自らも軍令で済州島で女性を強制連行して慰安婦にしたと告白、証言した。済州島でのこの事件は吉田清治の全く嘘であることが韓国人学者の聞き取り調査によって明らかになっており、後年吉田清治も創作を認めた。しかし一人のペテン師が喚いたところで何万もの世論が動いたりはしない。それを拡散した媒体が存在する。そのメディアの名は「朝日新聞」。日本の新聞シェア2位を誇る大新聞である。朝日が吉田清治の証言を大々的に取り上げ、従軍慰安婦に関する一大キャンペーンを敢行した。日本での議論が沸騰する中、当然当の韓国がこれを見過ごすはずが無い。あの国にとって「反日」というのは国是であると同時に、国民統合の象徴でもある。甚だ精神のさもしい国だが、仕方あるまい。どんなに内輪で仲が悪くても、反日というアイデンティティーで結ばれているのだから。
 ともかく、朝日新聞が従軍慰安婦問題を作り上げたと言って過言は無い。そして驚くべき事に、朝日は吉田清治記事の大誤報を未だに訂正していない。以前靖国問題の時にも書いたと思うが、「朝日が突如大見出しで取り上げ、中韓がそれに便乗し、外交カード化する」という流れが、ここ数十年における日本の国際社会への評価を下げる主たる要因となってきた。朝日の罪は重いという言葉では足りないほどに重い。
 そもそも朝日を始め日本の左派新聞は、昔はソ連や北朝鮮などの社会主義国を地上の楽園などと書き立て、日本のあるべき姿だと賛美する一方で、韓国を独裁国家だ、軍事国家だと散々罵ってきた。にもかかわらず、社会主義が失敗に終わり、最終的にうまく進んでいる日本がねたましくて仕方ないのであろう。日本という国を貶めるために、状況が変わるや、あれだけ罵倒していた韓国に着いている。彼らにはジャーナリストとしての気概が無いのか。私は産経新聞を購読しているが、彼らの一貫性たるや立派なものである。それに比べ朝日新聞はどうか。明らかに左寄りなのにもかかわらず、あたかも一般市民の代弁者のような面をして、あること無いこと書き殴って、誤報を訂正すらしない。せめて「我々は革新論壇である」との意思表明ぐらいしたらどうか。左巻きの連中にはそういう小賢しさがある。なぜ「右翼団体」の反対が「市民団体」なのか。「左翼団体が9条保護に向けてデモを行った」だろう。市民の代弁者面をするな。胸糞悪い。
 韓国人も韓国人である。突如手のひらを返した朝日を始め日本の左派新聞に対し怒りを露わにするぐらいの気概が無いのか。反日なら何でもいいのか。

 さて、従軍慰安婦問題における戦後の謝罪と賠償に話を移そう。そもそも慰安婦問題は1965年の日韓基本条約締結を持って、解決済みであるというのが政治的事実である。にもかかわらず、ペテン師と朝日の嘘に踊らされた、時の首相宮沢喜一は「軍の関与を認め、おわびしたい」という思いの下、韓国大統領との首脳会談で事実関係の調査を経ることなく慰安婦問題について何度も謝罪し、「真相究明を約束する」と表明した。それに時を同じくして、かの悪名高き河野談話が発表される。
 たかが官房長官の談話が「軍の強制性を認める」として韓国側の主張のよりどころになっているわけだが、先般、日本維新の会の山田議員が河野談話の執筆者である石原信雄元官房副長官に参考人質疑を行った。そこでは、自称慰安婦の聞き取り調査を裏付けを取らずに鵜呑みにしたこと、また韓国側が作成に間接的に関与し「慰安婦の面子のために強制連行を認めて欲しい。謝罪さえ貰えば、今後とやかく言うことは無い」ことを依頼されたということが明らかになった。証拠の、裏付けの無い調査など意味を成していない。この談話のおかげで、「軍が強制連行しているのに、国家間での賠償がない」というおかしな構図ができあがってしまった。誰でもない、河野洋平を証言台に立たせ、間違いを認めさせるとともに、日本政府はこれを直ちに取り消すべきである。
 1995年、世話好きの日本政府は元慰安婦に対する償い事業のために民間基金である「女性のためのアジア平和国民基金」を設立したが、韓国側はあくまでも国家的賠償を求め続け、なんと元慰安婦たちに基金から補償金を受け取るなという通告を出す。慰安婦が受けた個人的苦痛への賠償なら、個人賠償でいいはずである。にもかかわらず、韓国はあくまでも慰安婦を反日という看板を背負った政治的マスコットに仕立て上げたのである。

 また慰安婦に関して、映像にも登場した吉見義明をはじめ多くの左翼学者が「強制連行の有無が重要なのでは無い。強制性があったかが重要なのだ。売春などけしからん。これは広義の強制性を持つものだ」とか戯言を吐いているが、これこそ論理のすり替えである。職業として成立している娼婦に対し失礼極まりない。

 同じ学科の人間と話していて驚くのだが、日本の歴史教科書について、彼らは「原爆だったり日本の被害性ばかり強調して、日本が犯した悪いことが載っていない。先生に日本軍がいかに中国や韓国で悪行を働いたかを聞いて初めて日本も悪いことしたんだって気づく・・云々」などという。全く逆なのである。日本の教育は未だにマッカーサーの亡霊を背負っている。

 上の話では無いが、日本という国は「人権絶対主義」という気持ちの悪い空気で覆われている。戦時中は軍を否定しようものなら「非国民だ」と罵られたわけだが、今現在において人権を汚そうものなら、例えば「元慰安婦の証言だけでは証拠になり得ない」などと言えば「人間じゃない!あの人がどれだけ酷い目に遭ったかしらないのか!」などと罵られるかもしれない。人権ファシズムとでも言うべきか。「人権」という一つの定規だけでしか物事を見ようとしない。実に暴力的な空気である。そういう点で、橋下徹という男は不幸である。本質的な論を展開しているのにもかかわらず、ちょっと口を滑らせたばかりに、人権ファシズムの餌食となってしまった。

 最後に、私が見た映像に関しての問題点を挙げよう。これまでの検証である程度解決したと思うが、まず、「いかに慰安婦が過酷な境遇にあったか」のみを強調している点がこの問題の本質を捉えていない。前述の通り慰安婦は有史以来いつの時代にもどの国にも存在していたのであり、この問題の焦点はあくまでも「強制連行であったか否か」なのである。誰しも慰安婦を名乗るババアが泣きながら告白すれば情緒的になるというものだが、人権ファシストになってはいけない。結局この映像の中で一度も「強制」という問題が疑問視されることは無かった。
 それに関連して、この映像は韓国側の主張を忠実に再現したものであり、日本の保守の立ち入る余地などどこにもないということだ。登場する学者登場する学者、韓国人か日本人の左翼ばかりで、保守の意見は紹介さえされなかった。学校であんなもの見せたら、そりゃ反日しか育たない。日教組も見習った方がいい、というのは悪い冗談である。
 あと紹介された写真の出自が実に怪しいと言うことだ。何の意味も無い写真がそれらしく紹介されているような箇所が全体的に何度もあった。特に日本人の少女"古賀徳子"が韓国の慰安婦資料館にて書いた手紙として紹介された「祖父がこんな酷いことをしてしまってごめんなさい。慰安婦問題と闘う覚悟を新たにしました。」ほど怪しいものはない。試しに「古賀徳子」で検索すると、がっつり左翼の女性がヒットしたが、同姓同名かしら(笑)
 あとこの不届き千万な映像を200人の日本人の前で垂れ流した崔真碩という男、酷い奴だ。こんな"蛮行"許されていいはずが無い。胸糞の悪い話である。

 超長々と書いてきたが、これが私の、いわゆる「従軍慰安婦」問題に対する回答である。ここまで読んでくれた人は、えらい。ご褒美に今日大学で撮ったアンガールズ田中の写真を見せてあげよう。えいっ!


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コメント

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1 ■同意

今日の産経新聞談話室に掲載されてましたね。お若いのによく勉強されていると感心しきりです。益々のご活躍をお祈りします。

2 ■Re:同意

>じんさん
ありがとうございます。
微力ながら、これからも己が信じるところを究めたいと思っています。

3 ■Re:Re:同意

>水田遼介さん
頑張ってください!

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