2014年05月10日
【出世読本?】『一流役員が実践してきた 入社1年目から「できる人になる」43の考え方』安田 正
一流役員が実践してきた 入社1年目から「できる人になる」43の考え方
【本の概要】
◆今日ご紹介するのは、昨日の「未読本・気になる本」の記事にて取り上げた1冊。たまたま訪れたリアル書店では、もう発売されていたので、中身をザーッと確認し、そのままゲットしてしまいました。
アマゾンの内容紹介から一部引用。
日々の1%の成長が、5年後、6年後に取り返せない差となってあらわれます。
57万人の一般社員、1000人以上の役職者とビジネスをしてきた著者だからこそわかった、「今すぐ成長し、出世していく」ための"答え"をぜひ自分のものにしてください。
いずれ役員を目指す方なら、要チェックです!
Business Meeting / thetaxhaven
【ポイント】
■1.学生時代より睡眠時間を3時間削れいずれみなさんも気付くはずですが、大企業で経営幹部に登りつめる人や、20代で一気に出世の階段をかけあがっていく人ほど、睡眠時間が短いという特徴があります。(中略)
仮に睡眠時間を学生時代と比べて3時間短くして、定年までの40年、それを続けた場合、なんと5年分の時間を生み出すことができます。(中略)
体質的にショートスリーパーになれない人もいるでしょうが、やはり社会人になったからには「マイナス3時間睡眠」に、20代の早いうちに挑戦してみる価値は十分にあります。もし成功したら、儲けものです。
■2.雑用係のプロを目指せ
雑用とは、あなたの働きぶりをみるための予行演習です。「あいつに頼めば安心だな」。そう周囲に思われた時点で、あなたの試用期間は無事終了。次回からワンランク上の仕事が与えられるでしょう。
私は仕事柄、役員の方とお会いする機会が多いのですが、新人時代の話で共通しているのは、どんなにつまらない依頼でも、必ず笑顔で元気よく仕事を引き受けていたということ。
その素直で前向きな姿勢を見せることで上司にかわいがられ、たくさんのことを教わり、結果として早く雑用係から卒業できるそうです。
■3.苦手な人にこそ好かれろ
学生時代の友達付き合いは「偶然」ですが、社会人の人付き合いは「必然」です。つまり、好き嫌いで上司や取り引き先は選べません。
嫌いな人のせいで人生を狂わされないように、20代から「苦手な人に好かれる技術」を身に付けてください。
その技術の根底にあるのは、洞察力です。
つまり、苦手な相手が理想とする人物像を見抜くこと。それができれは、あとは相手に合わせるだけです。
■4.スーツを着てから朝ごはんを食べろ
午前中の仕事の効率を高めたいなら、朝起きたら真っ先にシャワーを浴び、そのままスーツを着てみてください。これは、一流役員の方々がよく実践している習慣のひとつです。
面白いもので、服装は人の精神状態を左右します。(中略)
スーツを着るだけで仕事モードへの助走が勝手にはじまります。朝ごはんはスーツを着て新聞を読みながら食べる。そして可能な限り、ゆとりをもって出社する。これだけで仕事の成果は確実に上がります。
■5.残業中でも気持ちとネクタイはゆるめるな
例えば、普段は滅多に会うことのない役員が、夜遅くにネクタイも緩めず、スーツも脱がずに残業しているあなたの姿を見かけたら、「あの新人は真面目で見込みがありそうだ」と記憶に残るはずです。実際に、役員の方々と話をしていると、服装のキッチリした社員ほど、評価が高いそうです。
そもそも、大きな組織であれば、役員は新入社員の仕事ぶりまで把握できません。その場合は見た目による印象がすべてなのです。
■6.「あれ、どうなった?」と言わせるな
上司と部下の間で行き違いが生じる最大の原因は、部下が上司の仕事の優先願位を把握していないことです。「こんな仕事なら後まわしでいいや」と判断したことが、上司のなかでは最優先事項だったというケースも、よくあります。
そのため、上司から指示を仰ぐときに絶対に確認すべきは、期日です。
「火曜日まで」と言われたら「火曜の何時ですか」と細かい質問をしても構いません。もちろん、約束した期日は徹夜をしてでも守ること。(中略)
とにかく、上司から「あれの進み具合はどうなった?」と聞かれたらアウトです。この問いかけは、上司がしぴれを切らしたときに発する言葉なので、決して言わせてはいけません。
【感想】
◆冒頭で「中身をザーッと確認し」と申し上げたように、本書はリアル書店でチェックした上でゲットしました。と言うか、上記ポイントの1〜3番目は、そのまま本書の冒頭の3つのTIPSでして、この時点で購入決定。
結局、上記のポイントの全てが、本書の最初の1/3からというアリサマですから、本書の「濃さ」がお分かり頂けるかと。
この勢いで最後まで付箋を貼り続けたら大変なことになってしまうと危惧したのものの、さすがにそこまではぶっ飛んでませんでしたがw
◆本書は基本的には「なるほど納得」と思わせられるお話が多かったのですが、そんな中、議論を呼びそうなTIPSがちらほら。
そもそも、初っ端の「マイナス3時間睡眠」というのは、8時間とか9時間寝てた人ならまだしも、6時間程度しか寝てなかった人にとっては、かなりの「無理ゲー」です。
実際、堀江貴文さんや勝間和代さんをはじめ、「睡眠はしっかり取る」著名人も多いワケで、違和感を感じた方も多いことかと。
もっとも、私自身の事を言うと、税理士試験の受験生時代に短時間睡眠の本を読んで、4時間半〜3時間の短時間睡眠に挑戦した時には、4日目辺りから睡魔との戦いになり、1週間で挫折。
そのため「やっぱ睡眠時間は6時間はとらなきゃ」と最近まで思っていたのですが、今はこのブログ書くために4時間半睡眠を継続しております。
……人間、必要に迫られたら、何とかなるモンだな、とw
◆また、上記ポイントの4,5番目辺りは、「合理性」の面から言うと、若干疑問ではあります。
つまり、スーツを着て朝ごはんを食べたら、汚したりしないか、とか、残業中くらいはネクタイ外した方が、リラックスして仕事の効率が上がるのではないか、等々……。
ただ、前者は精神面の点から有意義であり、後者は「他人(上司)の目」から見た場合に、評価が高くなる、と。
いずれも、最終的には「一流役員」から見た場合には「正解」である以上、実践してみる価値はあると思います。
◆ちなみに割愛した中で、「60分前出社を習慣づける」というものがありました。
一番のメリットは不慮の事態があっても遅刻しない、ということなんですけど、もちろん集中して自分の仕事にも取り組めます。
そう言えば私も新入社員時代には、配属された部の部長さんから「毎朝30分早く来て、タイピングの練習をせよ」と言われて、カタカタとタイプで英字新聞を模写(?)していたものでした。
それが今では、小学1年のウチのムスコが、こういうソフトでローマ字入力を覚えていると言うw
バトル&ゲット ポケモンタイピングDS (クロ)
……レビューのほとんどが、附属のBluetoothキーボードについてなんですけど、これ、ソフトも普通に良くできてると思います。
◆私は既にアラフィフな上に自営業ですから、本書の教えの半分以上は「手遅れ」というか、実践するには遅すぎましたw
ただ、もし過去の自分に本書を手渡すことができるのなら、ぜひ20代の自分に読ませたいです。
当時の私は、仕事さえできれば、後はどうだってよくて、いずれ役員どころか社長も夢ではない、と思っていたのですから(ダメじゃん)。
いずれにせよ、本書を読めば、役員になれるような人は、どういう生活習慣や勤務態度を取っていたかが分かるハズ。
今からでも出世街道を驀進したい方に!
一流役員が実践してきた 入社1年目から「できる人になる」43の考え方
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【編集後記】
◆本書の中で、サラッと紹介されていた安田さんの英語本。英語は「インド式」で学べ!
もっとも、その一方で本書では「英語より日本語の勉強に力を入れよ」と言われているのですがw
ご声援ありがとうございました!
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