大飯原発 耐震工事で再稼働に「大幅な遅れ」(05/10 00:05)

 関西電力は、大飯原発の再稼働に必要な国の審査を巡り、「地震規模の想定を引き上げる」と原子力規制委員会に報告しました。耐震工事に時間が掛かるため、再稼働は大幅に遅れます。

 9日に開かれた規制委員会の会議では、「基準地震動」と呼ばれる最も大きな地震が大飯原発を襲った時に想定される揺れを審査しました。この席で関西電力は、これまで加速度の単位で「759ガル」と設定していた基準地震動を「856ガル」に大幅に引き上げました。これに対し、規制委員会は「説明が十分でない」として、来週の会議での詳しい説明を求めました。関西電力は、新たな基準地震動に基づく耐震工事に長期間掛かるとして、大飯原発を来年3月までに再稼働出来るか見通しは立っていないとしています。このため、高浜原発の審査合格を優先する選択肢もあるということです。

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