不穏な動き。ロシアの爆撃機がカリフォルニア沖に接近

2014.05.09 23:00
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ウクライナ情勢が緊迫する中、ロシア空軍がツポレフTu-95ベア戦略爆撃機などをアメリカの息のかかった地域に活発に送り込んでる模様です。

例えば、巨大な米軍基地のあるグアム。そしてなんとカリフォルニア

太平洋地域を担当する米空軍トップのハーバード・カーライル大将(通称Hawk)がシンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」の講演に語ったところによると、ロシア機はグアムを周航し、大胆にもカリフォルニア沖に接近したのだそうですよ。以下、ロイターからの引用です。

「要は自分たちにそれをやるだけの能力があることを示し、情報を集めるためにやってることだ」とカーライル大将。この偵察には韓国・日本における米軍合同軍事演習の監視も含まれていたという。

ちょうど2週間前にもスコットランドの沖合でイギリス空軍がロシア爆撃機2機をインターセプトしたばかりですよね。

ロシアの爆撃機がグアムにアプローチするようになったのは数年前からで、アラスカを通過する頻度も増えています。しかし、アメリカ本土にアプローチとは…プーチン大統領も気持ちが一段とエスカレートしてるのがわかりますね。

無論、冷戦時代にはこうしたロシアの示威行為は割と普通に行われていたことだし、共産党崩壊後もアメリカはロシア国境にずっと哨戒機をはりつけてきました。ロシア経済がどん底で自国の飛行機をそこまで飛ばすお金も無かった、あの時代にも。

今回もロシア国内メディアは「公海飛んで何が悪い。国境をウロウロしてるのはそっちではないか」と大反論しているらしく、溝は深まるばかり。

ウクライナ情勢といい、アメリカ空域や同盟国空域の偵察といい、このままいくと早晩、「第ニ次冷戦」の5文字が現実味を帯びてしまいそうな予感…。


source: Reuters, 日本版
Photo credit: US Air ForceP

Michael Ballaban - Gizmodo US[原文
(satomi)

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