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ありがとうJR北海道・江差線 あすで78年の歴史に幕

(05/10 06:55、05/10 08:59 更新)

 JR江差線木古内―江差間(42・1キロ)は11日に廃止され、1936年(昭和11年)の全線開通から78年の歴史に幕を閉じる。JR北海道による鉄道路線廃止は95年の深名線(121・8キロ)以来。木古内―江差間の沿線3駅では当日、お別れ式が行われ、住民や全国各地の鉄道ファンが最後の列車を見送り、別れを惜しむ。12日からは函館バスによるバス運行に転換する。

 木古内―江差間は普通列車を1日6往復運行。2011年度の利用者数がJR発足当初の6分の1となるなど赤字が顕著だった。線路や信号など設備の老朽化に加え、16年3月に予定される北海道新幹線開業で江差線の木古内―五稜郭間が第三セクター鉄道に転換される。

 お別れ式は、木古内と湯ノ岱の2駅では木古内午前11時48分発の江差行きを、江差駅では午後1時7分発函館行きの各普通列車を見送る形で行われる。

 廃線を惜しむ鉄道ファンらで木古内―江差間の利用は急増している。JR北海道が9日発表した利用状況によると、同区間の13年度の輸送密度(1キロ当たりの1日平均利用者数)は165人で、12年度の50人に比べ3・3倍になった。<北海道新聞5月10日朝刊掲載>

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