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白血病薬“重い副作用” 国に報告せず5月10日 4時21分
大手製薬会社ノバルティスファーマが販売する白血病の薬を巡って、営業担当の社員が国への報告が義務づけられている重い副作用とみられる症状をおよそ30例把握したのに、国に報告していなかったことが会社の調査で分かりました。厚生労働省は、薬事法に違反する可能性があるとして会社に詳しく調査するよう指示しました。
ノバルティスファーマによりますと、販売する白血病の治療薬2種類について、営業担当の部署が、去年からことしにかけておよそ3000人の患者を対象にアンケート調査を行った結果、国への報告が義務づけられている重い副作用とみられる症状がおよそ30例見つかったということです。
しかし、営業担当の社員は副作用を安全担当の部署に連絡しなかったほか、国へも報告していなかったということです。
ノバルティスから報告を受けた厚生労働省は、薬事法に違反する可能性があるとして会社に詳しく調査するよう指示しました。
この白血病の薬を巡っては、ノバルティスの複数の社員が薬の副作用を調べる病院の臨床研究に不適切に関与していたことが明らかになり、会社は先月、経営陣を刷新したばかりです。
ノバルティスは「ご迷惑をおかけし、深くおわびします。ほかにも同じようなケースがないか調査したうえで、原因を究明し、信頼回復に努めたい」とコメントしています。
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