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大統領訪問で高揚感 国際社会は反発も
5月10日 7時05分

大統領訪問で高揚感 国際社会は反発も
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ロシアのプーチン大統領は9日、一方的に編入を宣言したウクライナ南部のクリミアを初めて訪問し、国際社会の反発をよそに現地は祝賀イベントが開かれるなど高揚感に包まれました。

ロシアのプーチン大統領は第2次世界大戦で旧ソビエトがナチスドイツに勝利した記念日に合わせて、ことし3月にみずからが編入を宣言したクリミアを初めて訪れました。
プーチン大統領は軍港都市セバストポリに駐留するロシア海軍の黒海艦隊の軍事パレードに出席したあと、市民を前に演説しました。
この中でプーチン大統領は、クリミアは帝政時代からロシアの領土であり続けたと強調したうえで「ロシアはクリミアと共に一層強くなる」と述べました。
クリミアはロシア系の住民が60%以上を占め、ことし3月に行われた住民投票ではロシアへの編入を求める人が圧倒的多数を占めました。
セバストポリでは、夜になって祝賀イベントが開かれ、集まった人たちは花火が打ち上げられるたびに歓声を上げたり、ロシアの国旗を振ったりして喜びを表していました。
花火を見に来た女性は「こんなにすばらしい式典は初めてです。ロシアになるときを待っていました」と話しました。
また、別の男性も「感極まる思いです。プーチン大統領にはクリミアを二度と手放さないでほしい」と述べ、ロシアの編入に対する国際社会の反発をよそに現地は高揚感に包まれていました。

米「挑発的で不必要な訪問」

プーチン大統領が一方的に編入を宣言したクリミアを初めて訪れたことについて、アメリカ国務省のサキ報道官は9日の記者会見で「挑発的で不必要な訪問だ」と批判しました。
また、ドネツク州のマリウポリで起きた親ロシア派と暫定政権との銃撃戦について、サキ報道官は「親ロシア派が引き起こしたもので、多数の死者が出たことを非難する」と述べ、親ロシア派に対し武力に訴えるのをやめるよう求めました。

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