気象庁は13日午後に記者会見を開き、11日午後2時46分に発生した三陸沖を震源とする東日本巨大地震の規模を示すマグニチュード(M)を8.8から9.0に再修正したと発表した。「震源域で地盤の巨大な破壊が3つ連続して発生しており、3つを合わせて規模を再計算した」という。日本の観測史上最大規模。
同庁は地震の波形を詳細に解析。その結果、最初の巨大な破壊の後に、第2、第3の巨大な破壊が連続して起こり、特殊な地震波になっていた。こうした複雑な破壊は「極めてまれ」としている。
今回の地震の震源域は長さ約500キロメートル、幅約200キロと極めて広域。断層の破壊は5分以上続いたという。
今後の余震について、13日午前10時以降の3日間にM7以上の余震が起きる確率は70%で、16日午前10時以降の3日間でも50%に上るという。
世界でも1960年に起きたチリ地震のM9.5、64年のアラスカ地震のM9.2、2004年のインドネシア・スマトラ沖地震のM9.1に次ぐ規模になるとみられる。
宮城県沖の大地震は約40年おきに発生し、78年にM7.4の地震が起きて以来、30年以上たっていた。国の地震調査委員会はこの地域で30年以内に99%の確率で地震が起きると予測していたが、規模はM7.5~8.0と見積もっていた。
地震、地盤破壊、巨大地震、気象庁、マグニチュード、再修正、インドネシア・スマトラ沖地震