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» 2014年05月09日 08時51分 UPDATE

大阪から世界へ 目指せ“和製シリコンバレー” 異分野の技術融合、「アソブレラ」「アスリート用冷凍餅」 (1/3)

グランフロント大阪の知的創造拠点「ナレッジキャピタル」には、会議室やショールームがあり、企業や研究機関が交流しながら新技術・製品を開発・展示している。

[産経新聞]
産経新聞

 天井からぶら下がったビニール傘の柄を握ると、かすかな振動が伝わってきた。京都市内で降っている「雨」だという。データ送信されてきた雨の振動を再現する装置「アソブレラ」だ。

画像 利用者でにぎわうグランフロント大阪のナレッジサロン=大阪市北区(安元雄太撮影)

 開発した大阪大学の伊藤雄一准教授は、「遠く離れたおじいちゃんの肩たたきをする」といったことに応用したいと話す。

 アソブレラは、グランフロント大阪で活動する企業や研究機関が開発した技術・製品をたたえる第1回「ナレッジ・イノベーション・アワード2013」の最優秀賞を受賞。新技術・製品を無料で体感できるグランフロント大阪内の「アクティブラボ」に展示されている。

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 同施設には、ほかにスポーカーの電気自動車(EV)、専用メガネなしで3D(3次元)映像が楽しめる装置など未来を予感させる技術が並ぶ。年間45万人の来場を目標としていたが、昨年4月のオープンからことし2月末まで約90万人に達した。

楽器とEV、大学と和菓子

 アクティブラボは、さまざまな人の交流を促しイノベーション(革新)を生むことを目指す知的創造拠点「ナレッジキャピタル」の一角だ。会議室やカフェを備えた会員制スペース「ナレッジサロン」や企業のショールームもあり、交流が生んだアイデア、技術はすでに90件を超える。

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