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福島県広野町で帰還促進に宅配サービス5月8日 16時24分
東京電力福島第一原発の事故で避難した住民の帰還が進んでいない福島県広野町の商工会が、生活の不便を解消して住民に戻ってきてもらおうと、食品や日用品を無料で配達する取り組みを8日から始めました。
広野町では、原発事故の直後ほとんどの住民が町の外に避難し、町によりますと、今も70%を超える住民が町に戻っていません。
町の商工会では、商店やスーパーが震災前の半数に減り、買い物が不便なことが帰還が進まない理由の1つになっているとみて、住民の帰還を後押ししようと町内の店の商品を無料で配達する取り組みを始めました。
初日の8日は商工会の事務所で式典が行われ、町の特産にちなんで「みかんちゃん」と書かれた配達用の軽トラックが早速住民の家に向かいました。
取り組みに参加するのは町内のスーパーや酒屋など13の店で、町の住民が午前11時までに1000円以上の商品を電話などで注文すると、その日のうちに自宅に届けられます。
3人の娘の子育てをしていて配達を受けた女性は「子どもを連れて遠くに買い物に行くのは大変なのでありがたいです」と話していました。
広野町商工会の根本博商業部会長は「町がさみしいので、この取り組みで住みやすい町にして住民が戻ってきてくれることを願っています」と話していました。
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