「アメリカ横断ウルトラクイズ」の裏話を語った小倉淳さん(右)と萩原津年武さん
「アメリカ横断ウルトラクイズ」の裏話を語った小倉淳さん(右)と萩原津年武さん

 アメリカ大陸を横断しながら1000問以上の難題に挑戦し、ニューヨークを目指す日本テレビの超大型クイズ番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」が、6月にCS放送「ファミリー劇場」で放送されることになり、第12回から海外リポーターを務めた元同局アナウンサーの小倉淳さんと第1回から構成を手掛けた放送作家の萩原津年武(つとむ)さんが9日、東京都内で“伝説のクイズ番組”の裏話を語った。

 アメリカ横断ウルトラクイズは、日本テレビ系で1977年から90年代にかけて全17回にわたって放送された視聴者参加型のクイズ番組。参加者は「知力・体力・時の運」を合言葉に、アメリカ大陸を横断しながら途中のチェックポイントで、「どろんこクイズ」「ばらまきクイズ」といったさまざまなクイズに挑み、決勝の地であるニューヨークを目指していく。

 今回放送されるのは、北は米アラスカのバロー、南はアルゼンチンのフエゴ島を経てニューヨークを目指すというアメリカ大陸“縦断”の巨大スケールで行われた1988年放送の第12回大会で、小倉さんは「『アメリカ横断』なのに、(大陸の)北から南まで移動するって無茶に決まっている。アラスカ鉄道をクイズで旅したんだけど、クイズのために鉄道を2分間止めた。今だと会社のコンプライアンス違反になってできないですよ。罰ゲームで女の子をボートで流すとか……できないですよね」と苦笑した。

 また、超大型企画だった「ウルトラクイズ」の総制作費について萩原さんは「すごい(額)です。毎年赤字だそうです。それが毎年どんどん膨らんでいったらしい」と苦笑いで明かしつつ、「こんなぜいたく、今はできないですよね」としみじみ。番組を知らない視聴者に向けて、「スケールの大きさを見てほしい。20~30年前の作品だけで、今見てもこの番組は古く見えないですよね」とアピールしていた。

 ファミリー劇場では、「史上最大!第12回アメリカ横断ウルトラクイズ」全5回を、6月の6、13、20日の3回に分けて、いずれも午後8時から放送予定。同22日には午前10時から全5回を一挙放送する。また、小倉さんと萩原さんが出演するPR特番「今だから話せるウルトラクイズ丸秘証言集」も予定しており、「構成作家編」を1日、「美術・裏方スタッフ編」を13日、「挑戦者編」を20日に放送する。