韓国の製鉄所でガス爆発、消防署に通報せず「事態収拾」・・・「安全不感症」を懸念する声も=韓国報道


 浦項南部警察署によると、韓国の鉄鋼最大手「ポスコ」の浦項製鉄所で9日午前5時10分ごろ、2015年3月から予定されている第2高炉の改修工事に向け、事前作業を行っていた作業員が高炉のガスバルブ交換を行っていたところ、ガス爆発が発生した。事故により作業員5人が重軽傷を負った。複数の韓国メディアが報じた。  ポスコは事故原因について、ガスバルブの交換中にガスが漏れ、爆発事故が起きたと推定している。同社の関係者は「交換するためにはガスを全て抜かなければならないが、配管に一部残っていたガスが圧力によって漏れ、事故が起きた」と話した。  しかしポスコは事故後が発生したことを浦項南部消防署に通報せずに事態の収拾にあたった。  ポスコの浦項製鉄所では、今月7日にも第3高炉から溶けた鉄が流れ出て火災が発生する事故を起こした。また2013年12月16日には、新築工事現場でポスコ建設の下請け業者の作業員2人が死亡しており、同製鉄所では事故が頻発(ひんぱつ)しているという  韓国メディアは、珍島(チンド)沖の旅客船「セウォル号」沈没事故により国内では安全に対する関心が高まっていることから、ポスコでの相次ぐ事故を受けて「安全不感症」を懸念する声が上がっていると伝えた。(編集担当:新川悠)