中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > サッカー > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【サッカー】

ザック日本の魚1トンで勝つ サバ、ホッケ、銀だらなど大量空輸

2014年5月9日 紙面から

食事について説明する専属シェフの西芳照さん=福島県広野町で(中西祥子撮影)

写真

 勝負メシはニッポンの魚! サッカー日本代表の専属シェフを務める西芳照さん(52)が8日、福島県広野町で取材に応じ、来月12日に開幕するワールドカップ(W杯)ブラジル大会に大量の日本魚を持ち込む計画を明らかにした。日系移民が多く、日本食用の食材、調味料のほとんどは現地で調達可能だが、「日本の魚だけは手に入らない。現地の魚ではなく、選手たちが好きな日本の魚を用意したい」と全7試合を戦うことを想定し、サバ、ホッケ、銀だらなどを大量空輸する。

 ブラジルには日系移民が多く、多数の日本企業が進出している。前線基地のイトゥから約100キロに位置するサンパウロのスーパーには日本食材がずらりと並ぶ。なじみの食材を入手するのが困難だった4年前の南ア大会と比べれば、「やりやすいのは間違いない」と西シェフ。日本食材の卸業者もすでに手配済みだ。

 現地滞在が最長で1カ月強にわたる本大会期間中、約90品目の食材を準備する計画の中で、どうしても入手できないものが約10品目ある。その大半が日本の魚だという。

 「ほとんどのものは現地で手に入るが、日本の魚だけは手に入らない。選手たちはサバ、サンマ、ホッケなどの魚が好きです。現地の魚を出しても、選手たちが食べるのは日本の魚なんです。サンマは入手できるが、他のものは日本から用意する予定です」

 西シェフによると、現地で調達可能なサンマを除き、銀だら、銀むつ、ホッケ、サバ、赤魚などを大量に持ち込む計画で、日本協会を通じて、空輸の諸手続きを進めている。全7試合を戦うことを想定しており、魚の総重量だけで約1トンになりそうだ。

 西シェフは「選手たちが好むのは凝った料理ではなく、慣れた味。幼いときから食べてきたお母さんの味」といい、本大会に向けて「選手たちが最高のパフォーマンスを発揮できるように(食事を)つくりたい」と意欲的。焼く、煮る、蒸す−。なじみの日本魚の味が、ニッポン躍進のエネルギー源になる。 (松岡祐司)

 

この記事を印刷する

PR情報

おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ