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大阪市、戸籍情報“のぞき放題” 不適切アクセス193人

産経新聞 5月9日(金)15時46分配信

 大阪市職員が戸籍情報システムを悪用し、橋下徹市長の戸籍をのぞき見た問題で、大阪市は9日、戸籍情報に不適切なアクセスをしていた職員が193人に上り、56人の動機が興味本位などの「自己都合」だったことを発表した。職員からの申告に基づく調査の結果で、いずれの職員も第三者への情報流出は否定した。市では今後、システムのサーバーに残された記録を調べるなど調査を進める。

 谷川友彦・市民局長が同日、記者会見を開き、「56人が不正に閲覧していたことは問題。個人情報の取り扱いの認識が甘かった」と陳謝した。端末操作の研修などの「業務目的」と答えた職員は多数に上り、市ではそうした使い方に問題がなかったかも調べる。

 市民局によると、調査対象の職員は平成22〜25年度に戸籍情報システムへのアクセス権限が与えられた980人。このうち職員193人が361件の戸籍に不適切なアクセスをした。

 動機を「自己都合」と答えた56人が閲覧した戸籍数は114件。詳しい内訳は「興味本位」が37件、「個人的利用」は77件だった。のぞき見された戸籍の内訳は著名人が3件▽職員・知人が22件▽本人や家族が72件▽親族が14件▽不特定の市民が2件▽不明が1件−となっている。

 一方、市では区役所の窓口業務を委託している業者5社306人についても同様の調査を実施。4社49人が54件の戸籍を閲覧したと回答した。いずれも操作研修の業務目的としている。

最終更新:5月9日(金)20時36分

産経新聞

 

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