2014/04/17(木)更新
シャキーラだけじゃない!!刺激&露出度がかなり高めの各国ラテン美女のMVを10曲取り揃えました。この領域はどうにもこうにもかないませんね。
近頃のラテン・パワーは目覚ましいものがあります。米国ではヒスパニック人口が増え続けているし、そのこともあってラテン系のシンガーやミュージシャンの活躍の幅もどんどん広がっているのだとか。そして、FIFAワールドカップもまもなく開幕することもあり、ますます中南米やラテン・カルチャーに目が向けられるはず。日本ではあまり馴染みのない文化かもしれませんが、今のうちにチェックしておいた方がいいのではないでしょうか。
そんな元気なラテンの世界を手っ取り早く知るなら、ラテン美女のシンガーを聴いてみるというのはいかがでしょうか。見目麗しい女性が、セクシーなダンスとともに歌うラテン・ポップは、意外に親しみやすく聴いているうちにズブズブとはまります。ちょうど、ラテン・スターのシャキーラが素晴らしい新作『シャキーラ』を発表したばかりなので、まずはそこから入りつつ、ラテン美女の魅力を追求してみるといいのでは。
ここに挙げた10人は見た目重視のセレクトに思えるかもしれませんが、実際の音楽もクオリティの高い楽曲ばかり。あなたの好みの女性、いや、あなた好みの歌声を探しつつ、じっくりとお楽しみください。なお、セクシーな映像が多いので、職場や公共の場での閲覧は要注意ですよ!
「Empire」
ラテン美女シンガーの代表といえば、きっと誰に聞いてもシャキーラの名前が挙がるはず。中東系の血が混じったコロンビア人というエキゾチックなルックスや、サッカー選手ジェラール・ピケとの結婚出産などプライベートな話題も多いですが、彼女の音楽性も無視できません。自身でも作詞作曲できるシンガー・ソングライターであり、独特のしゃくりあげるような個性的な歌い方、英語やスペイン語はもちろん、ポルトガル語まで歌いこなせる才能など、文句なしの存在です。
「Fanfarrón」
コロンビアは美女の宝庫というのは、南米通の間では有名な話。シャキーラは特別だとしても、まだまだ美女シンガーは多数いるのです。ファニー・ルーもそのひとり。女優としても活動していただけに、2005年のデビュー時はどこかアイドル的なイメージでしたが、徐々に本格派シンガーへと成長しました。彼女の持ち味は、バジェナートというアコーディオンが特徴的なコロンビア特有の牧歌的なサウンドを取り入れているところ。この曲は3枚目のアルバム『Felicidad Y Perpetua』(2011年)から。
「Caramelito」
コロンビアからもうひとり紹介しておきます。サルサ・シンガーのカロリーナ・ラ・オは、10代でセリア・クルースとも共演したという実力派。キューバ音楽の伝説のグループ、ソノーラ・マタンセラのトリビュート・バンドで精力的に活躍してきましたが、1999年に満を持してソロ・デビュー。サルサだけでなく、クンビアやランチェーラといったトロピカル・ミュージックをミックスした作風で評価を高めました。バドワイザーのイメージ・キャラクターに選ばれるほどのルックスももちろん魅力的です。
「Me Voy (Feat. Espinoza Paz)」
コロンビアと並んで美女シンガーを続々と輩出しているのがメキシコ。なかでもパウリーナ・ルビオは、シャキーラのライバル的な位置付けでよく比較されるひとりです。10歳でアイドル・グループのティンブリチェに参加してデビュー。その後、1992年にソロ・デビューを果たし、シングルもアルバムもすべて大ヒットしています。10作目のアルバム『Brava!』(2011年)に収められたこの曲は、メキシコの伝統スタイルであるマリアッチを取り入れたポップなナンバー。
「Dividida」
同じくメキシコからもうひとり。アナイは、子役女優としてテレビで活躍し、なんと10歳の時にアルバム・デビューを果たしたという天才少女。その後、RBD(レベルデ)というアイドル・グループに参加し、一躍スターとなりました。2009年にはソロ・アーティストとして再デビュー。メキシコだけでなく、米国やブラジルでも驚異的な売上を記録します。この曲は2011年に自ら主演したTVドラマ『Dos Hogares』の主題歌として、各国で大ヒットしました。
「En El Amor Hay Que Perdonar」
ベリンダ・ペレグリンは、スペイン出身ながら幼少時にメキシコに移住し、メキシコのポップ・シンガーとして活躍しているアーティスト。彼女も例に漏れず、10代の時にTVドラマに出演して注目を集めた後に歌手デビュー。2003年のデビュー作『Belinda』は、全世界で250万枚を売り上げる大ヒットを記録しました。この曲は、ピットブルも参加した4作目の『Catarsis』(2013年)に収められた楽曲。メキシコを代表するリゾート地アカプルコで撮影された映像が美しく、彼女の野性的な魅が感じられます。
「Tu Ya No Estás」
同じラテン圏でも、アルゼンチンは少し毛色の違う国。ヨーロッパ文化が色濃いため、女性の雰囲気も少し違います。コキ・ラミレスもドイツ系なので、このラインナップの中では異色の存在かもしれません。モデルや女優としても活躍で知られていますが、2007年に本格的な歌手デビュー。この曲は2012年に発表したセカンド・アルバム『Se Puede』からのミディアム・バラード。低めの落ち着いた声域でドラマティックに歌い上げるところにグッときます。
「En Cuerpo Y Alma」
ベネズエラもコロンビアと並んで美女が多いといわれる南米の国。でも、ミス・コンテスト出身のトップ・モデルが多数世界で活躍しているわりには、音楽シーンにおける美女シンガーがあまり目立ちません。このディオサ・カナレスも、アーティストというよりはモデルとして知られる存在です。グラビア誌や動画サイトで人気があり、エキゾチックな黒髪と豊満なボディはなんとも、、、あっ、まったく音楽に関係ないですね。この曲はクンビアをベースにしたちょい下世話なラテン歌謡です。
「Smog」
中南米の大陸国ではなく、カリブ海の島国はまたひと味違ったトロピカル美女がわんさかいます。ドミニカ共和国は、メレンゲやバチャータといった独自のジャンルが育まれた国で、音楽的にも面白いエリア。有名どころではフアン・ルイス・ゲーラという国際的なスターを輩出していますが、その姪にあたるのがミス・ユニバース世界大会にも出場経験のある美貌の持ち主アメリア・ベガ。音楽的には七光り的な印象もあるのですが、この曲はエコロジーに対する社会派ソングなので、今後はメッセージ発信型のアーティストとしても期待できます。
「La Vida Es Bella (Feat. Chino & Nacho)」
カリブ海に浮かぶ米国領のプエルト・リコも、ラテン音楽には欠かせないエリアのひとつ。アナ・イサベルは、もともとダンサーやバック・コーラスとして修行を積んだだけあって実力は申し分なし。2007年にアルバム『Por El Amor』でソロ・デビューし、エレクトリックなダンス・ミュージックからバラードまで歌いこなす歌手として活躍中です。この曲は、ベネズエラの男性デュオ、チノ&ナチョをフィーチャーしたメレンゲ・ポップ。夏が恋しくなること必至です。
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