news every. 2014.05.08

この時間は午後6時15分まで字幕放送をお送りします。
オウム真理教の元信者、菊地直子被告の裁判員裁判がきょう、東京地裁で始まりました。
およそ17年間にわたって逃
けさ、厳重な警備が敷かれる中。
菊地直子被告を乗せた車両が今、東京地裁へ入ります。
17年間の逃亡生活の末、おととし逮捕されたオウム真理教元信者の菊地直子被告。
午前11時、裁判が始まりました。
灰色のスーツ姿で現れた菊地被告。
逮捕当時より少し痩せ、長く伸びた髪は、1つに束ねていました。
席に座ると、かけていた眼鏡を外しました。
被告人は証言台の前に来てください。
しっかりとした足取りで証言台に向かい、正面をまっすぐ見据えて立ちました。
名前は?
菊地直子です。
菊地被告がオウム真理教に入信したのは、1989年、高校3年のときでした。
教団の厚生省に所属し、化学兵器や薬物の製造開発を担当していました。
その後、オウム真理教による一連の事件で、警視庁は菊地被告を特別手配。
しかし、行方は分からないまま、17年が過ぎました。
そして。
おととし6月、菊地被告は自宅にいるところを逮捕されました。
逮捕直後には、こう話したといいます。
一緒に生活していた男性との生活を壊したくなかった。
菊地被告が男性と一緒に暮らしていた自宅には、警視庁の家宅捜索が入りました。
あれから2年。
その家には、今は誰も住んでいません。
2人が生活した家の中を、私たちは初めて取材することができました。
物はだいぶ片づいているんですが、中には家具など、一部残っているものもあります。
菊地被告はこの部屋で、男性と逮捕されるまでのおよそ1年半暮らしていたといいます。
菊地被告を知るこの女性は、当時の様子をこう振り返ります。
楽しそうでしたよ。
楽しそう?
楽しそうにして、お散歩なんかしてたし。
夫婦のような生活をしていたという菊地被告。
しかし、女性は2人の生活に違和感も感じたといいます。
ほとんどね、だから閉まってるんですよ。
訪ねてきても、いつも閉まってるんです。
そして、窓があった壁には、ベニヤ板を張って、外から見えないように生活していたといいます。
差し入れをね、持ってきて、コンコンってやってね、開けて、そうしたら、サッとこっちに隠れたんですよ。
なんで隠れる必要あんのかなっていう。
今回の裁判で、菊地被告が罪に問われているのは、1995年に起きた都庁爆弾事件。
オウム真理教が、教団への捜査をかく乱させるため、都庁に爆発物を送った事件です。
そのとき重傷を負ったのは、当時、都庁に勤めていた内海さんでした。
開けたときに、中がくりぬかれた、なんか物が目に入って、あっ、これはなんだというふうに思った瞬間に、パーンという乾いた爆発音がして、目の前がちょっと、真っ白になっちゃったと。
左手が、全部なくなったと。
この先部分が、引きちぎられたような感じになってましたね。
真面目に、彼らがどうしてそうしたことをやったんだろうと考えても、とても理解が及ばないんで。
この事件で菊地被告は、爆発物の原料となった薬品を運んだとして、殺人未遂のほう助などの罪に問われています。
きょう、裁判で起訴内容について聞かれると。
薬品を運んだのは間違いありませんが、爆薬の原料と知らなかったし、想像もしませんでした。
起訴内容を否認し、無罪を主張しました。
席に戻ると、眼鏡をかけ直し、手元の資料に目を落としたままでした。
一方、検察側は。
事件前にも爆薬を作るなどの化学実験をしていたことから、薬品が爆発物の原料であることを判断する能力があったと主張。
弁護側は、菊地被告は手伝いを行っていただけで、その行為の意味については分からなかったと、改めて無罪を主張しました。
きょうの裁判には、内海さんも証人として出廷。
法廷で菊地被告について。
十数年逃走していたということは、罪の意識を持って逃げていたと思います。
それに対する償いをするのが、人の道だと思います。
今回の裁判では、井上嘉浩死刑囚ら、3人の死刑囚の証人尋問も行われ、裁判はおよそ2か月間、続く予定です。
鎌田さん。
そうですね、無罪の主張っていうのは、納得できないですよね。
17年間逃げている間、このオウムの事件でたくさんの人が傷つき、殺されたわけで、先ほどの元都庁の方なんか、あの手を見るだけでもね。
それを見ただけで、菊地被告はもう一回、自分たちが何をしたのか考えて、やはり逃亡17年のことを、きちんと法廷で明らかにしてほしいなと思いますね。
STAP細胞の論文を巡る問題で、理化学研究所は、小保方晴子氏からの不服申し立てを退け、再調査は行わないと発表しました。
小保方氏側は、到底承服できないと反発していますが、これで論文にねつ造や改ざんがあったとする結論が確定することになります。
STAP細胞の有無、そのことと関わりなく、ともかく中で改ざんとねつ造が行われたと。
論文に不正があるとされた理化学研究所の小保方晴子氏。
別の実験で得られた画像を、誤って載せてしまったと主張し、正しい画像があると説明していました。
そもそも、この画像でデータが非常に重要であるならば、なぜそれを使用しなかったのかと。
これを受け、きょう、理研は再調査をしないと決めました。
これに小保方氏の代理人弁護士は。
もう明らかに結論ありき。
もう最初から研究不正と断定をしたうえで、それに沿った形で、理論、理由を組み立てられているとしか感じませんでした。
小保方さん本人は、その件について何かコメントされているんでしょうか?
本当に悲しんでおります。
もう、何を言っても通らないんだ、絶望感にとらわれていますね。
私はこういう世界で、
不正があったとの調査結果に、不服申し立てを行ってきた小保方晴子氏。
エア実験のように言われてしまっているのは情けない。
ちゃんとやっている証拠を公にしたい。
きのう、理研側に何も証拠を出していないという誤解を解くためだとして、実験ノートを公表しました。
そこには感想も。
陽性確認。
よかった。
公表されたノートは全部で4か所でしたが、手書きで書かれた部分は、僅か1か所。
しかも、詳しいデータが書かれていないものばかりでした。
記者会見におきましても、その他の実験ノートを持っているという説明でしたので、そういうのが本件に関係あるならば、提出していただきたいということを申し出ましたけれども、一切、実験ノートの提出はございません。
そういう資料の提出もございません。
診断書につきましても、提出はございません。
きょうの会見では、小保方氏の論文について、新たな問題点も。
実は小保方氏は、2年前の2012年に、サイエンスという別の科学雑誌に、今回と同じような内容の論文を提出していました。
その際、サイエンス側から、画像の加工が行われていると指摘されていました。
つまり、2012年の段階でも、小保方氏が画像の加工を問題のある行為だと認識していたはずというのです。
STAP細胞はあります。
小保方氏側は、STAP細胞があるかどうかの検証の結果を待ってから、結論を出すべきだと主張していました。
しかし、調査委員会は、改ざんとねつ造の不正は明らかで、検証の結果を待つ必要はないとしました。
理研は、論文取り下げの勧告を小保方氏側に伝えました。
小保方さんは、弁護士さんを通じて、報道に対して、撤回の意思がないんだということを明らかに態度をされています。
これについて、お2人、この対応について、ご見解についてどういうふうに思われるか、お教えください、お願いします。
そこは良識を信じたいと思っております。
理研は懲戒委員会を設置し、今後、小保方氏の処分を検討します。
規定では、研究不正が認定された場合の最も重い処分は懲戒解雇です。
今後、小保方氏らにどのような処分が下るのでしょうか。
こちら、実は3Dプリンターで製造され、実際に弾丸を発射できる拳銃なんです。
この拳銃を作り、隠し持っていたとして、きょう、大学職員の男が逮捕されました。
男はインターネット上などで、社会的弱者は銃を手にするべきなどと、持論を展開していました。
銃を発砲しているように見える男。
これは男が、インターネットに公開していた動画です。
こうした動画をきっかけに、きょう、銃刀法違反の疑いで逮捕された、居村佳知容疑者27歳。
居村容疑者の自宅からは、青や黄色のカラフルな拳銃が押収されました。
これらは、3Dプリンターで製造した拳銃。
警察の調べで、うち2丁は、厚さ2.5ミリのベニヤ板10枚以上を、まとめて貫通させる性能があり、殺傷能力があることが分かったのです。
樹脂や金属などで、立体を再現する3Dプリンター。
臓器モデルを作り、医師が手術の参考にするなど、医療の現場でも使われています。
現在は、大手家電量販店などでも販売され、その将来性が注目されている技術です。
3Dプリンターで製造された拳銃が押収されたのは、全国で初めてのこと。
警察の調べに対し、居村容疑者は、自分が拳銃を作ったのは間違いないが、違法だとは思っていなかったと話しているといいます。
これは居村容疑者が、インターネットに投稿した文章。
私は3D銃を発火モデルガンとしてなら、所持できることを証明した。
私は日本人の誰もが、実銃を、しかも、合法所持できる方法を示した。
自分を誇りに思うよ。
弾丸さえあれば、発砲できると書き込んでいました。
居村容疑者は一体なぜ、3Dプリンターで拳銃を製造したのでしょうか。
そのヒントも、インターネットの書き込みにありました。
人を簡単に殴り殺せるだけの体力を持っている人たちが大勢いる。
そんな人が、町をうろついているのだから、力の弱い者が自衛する手段を持てて当然。
学校で暴力を振るわれている学生や、会社で周囲からいじめを受けているオタク社員など、すべての日本の社会的弱者こそ、銃を手にするべき。
そして今度は、自分に危害を加える者に、撃つぞと脅してやればいい。
それで殺人事件が起きても、むしろ理想さ。
正義が行使されるのだから。
力の弱い者の自衛手段として、拳銃所持を認めるべきだとの法を逸脱した持論を展開していました。
逮捕された居村容疑者は、こちらの湘南工科大学で、契約職員として働いていたということです。
湘南工科大学は、居村容疑者が、業務上および業務外において、本学の3Dプリンターを使用した事実はありませんとコメントしています。
3Dプリンターで銃を作ることを食い止めるのは、現在の法律上、難しいと専門家は話します。
設計図だけ手に入れれば、自宅で安価に、簡単にできてしまうということが分かっただけに、実態をよく勉強・研究するとともに、法規制を検討する必要があろうかと思われますね。
銃の設計図を入手すること自体に対し、なんらかの法規制が必要になるかもしれないと指摘しました。
警察の調べに対し、警察が拳銃と認定したのなら、逮捕はしかたありませんと、容疑を認めているという居村容疑者。
こんな持論も書き残していました。
銃はすべての弱者のために!
中国の機密文書を海外のニュースサイトに提供したとして、北京の公安当局は、著名な改革派ジャーナリスト、高ユ氏を拘束しました。
海外のニュースサイトに提供された文書は、中国共産党が思想引き締めのために出した内部通達と見られます。
来月4日に、天安門事件から25年を迎えるのを前に、習近平指導部は、人権派弁護士らを次々に拘束し、締めつけを強めています。
タイの憲法裁判所の判決で、インラック首相が失職したことを受け、勢いづく反政府派がきょう、首都バンコクでデモ行進を行いました。
すべての閣僚が辞任すべきだと主張しています。
一方、政権支持派は、10日から大規模な集会を行う予定で、今後、2014/05/08(木) 17:53〜18:15
読売テレビ1
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藤井貴彦、陣内貴美子が伝えます。わかりやすいニュースをいち早く…スポーツ芸能そしてお得な生活情報も▽番組テーマはミンナが生きやすく。

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藤井貴彦
陣内貴美子ほか
番組ホームページ
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