きょうの健康 ひざの痛み 克服法「スポーツ外傷」 2014.05.08

(テーマ音楽)毎日の健康に役立つ確かな情報をお伝えします。
「きょうの健康」です。
今週は「ひざの痛み克服法」をお伝えしています。
今日は4日目になりました。
テーマはこちら。
スポーツをする人なら誰にでも起こる事があるので注意が必要です。
今日も専門家をお迎えしております。
分かりやすくお話をして頂きましょう。
ご紹介致しましょう。
特にひざ関節の病気とけがの診断・治療がご専門です。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
スポーツ外傷つまりスポーツによるけがの事ですがよくスポーツニュースなどでアスリートがけがをしたと聞きますよね。
これどうしても付き物ですかね?けがはね。
スポーツというのはかなり激しい事をしますのでいろいろな動作に伴ってけがは付き物であると言えます。
ひざの場合は特にジャンプとか着地とか急に方向を変える時とかあとは体を接触するタックルとかブロックなんかがあるスポーツでは体がぶつかって直接ひざに大きな衝撃がかかる事によってけがが生じるケースが多いです。
傷めるのが…?代表的なけがとしましては半月板損傷とじん帯損傷の2つが挙げられます。
どんなスポーツで多いですか?さまざまなスポーツで発生しますが多いスポーツとしてはここに挙げました…さまざまなスポーツで生じます。
こうしたスポーツを激しくする方というのはやはり若い方学生スポーツとかそういうイメージですよね。
10代とか20代のクラブ活動なんか積極的にやってる若い選手に多いですが最近は中高齢特にママさんバレーの選手とか男性でも中年になってサッカーをやる人がいらっしゃいます。
なかなか積極的に皆さんスポーツ取り組まれますのでそういう方でもけがが起きる事もありますし50代60代でもこういうけがをされる方がいらっしゃいます。
まず半月板損傷から伺いましょう。
半月板このシリーズで再三出てまいりましたがもう一度どういうものか教えて下さい。
それではこちらのひざの模型を見て頂きたいと思います。
このお皿を外しますと太ももの骨とすねの骨がありますがちょうど骨と骨との間にあるこの水色の組織これが半月板と呼ばれる組織です。
分かりやすいように水色つけてあるんですね。
実際は白い色ですがこの模型では水色になっています。
この半月板は上から見ますと…これも水色になってますが内側と外側に半月というんですが実際は三日月の形をした組織が1つずつあります。
そして関節の軟骨と軟骨の間にあって関節にかかる衝撃を減らすのに重要なクッションとしての役割を果たしています。
この半月板損傷というのはどんな事が起きるのでしょうか?すごく大きな力がかかるとこの絵にあるように簡単に言えば半月板に裂け目が生じます。
例えば半月板の線維の方向に垂直に裂けてきたりとか半月板のへりに沿ってこのように半月板の方向と同じような方向に切れるような事が生じます。
炎症が起こってきたりするんですか?半月板が正常と違う位置にずれますと例えば軟骨を削ったりとか周りの滑膜を刺激して水がたまったり痛みが生じたりとか場合によっては関節の間に挟まったりして非常な痛みを生じる事があります。
挟まるとはどういう状態でしょうか?挟まるというのはこれ代表的な例ですがロッキングと我々呼んでますが。
例えば先ほどあったこの辺にこういう亀裂が入った場合スポーツ動作とかある動作に伴って半月板が元あった位置から前にずれてしまってこの骨と骨との間に挟まってその挟まったものが解除できない状態ですね。
実際の診断画像で見せて頂きましょう。
これが正常な半月板です。
この太ももの大たい骨とすねの骨の間にあって外側のへりにありますがこれがロッキングしてる場合ですがここに切れ目が生じて奥にあるものが前に出てきてしまって元の位置に戻らない状態です。
このような状態になるとひざを完全に伸ばせないとかひざが完全に曲がらないとか非常な痛みを伴います。
この半月板損傷があるのに例えばスポーツをし続けた場合はどういう危険性がありますか?半月板というのは正常な位置にある場合は軟骨にかかる衝撃を和らげる作用がありますがこのようにずれた位置にあると逆に軟骨を傷めてしまう原因になってしまいます。
軟骨を削ってあとはクッションの働きがなくなってしまいますのでこういう軟骨に大きな力がかかってしまってホントに無理して使った場合は若いのにもかかわらず変形性ひざ関節症という状態に進行する場合もあります。
ではこの半月板損傷の治療はどうしていくんですか?半月板損傷ですがけがをして損傷形態がそれほど悪くなくて症状がそれほどひどくない場合は少しずつ動かして頂いてひざの腫れがとれて痛みがとれてくれば徐々に筋力訓練可動域訓練を始めて頂いてジョギングスポーツ動作をやって復帰して頂く場合もあります。
ただこのような治療をやってもなかなか症状が改善しないとか先ほど言ったロッキングですねロッキングが起きた場合には関節鏡を使った手術を行います。
数日の入院でいいんですか?関節鏡の手術の場合は傷が小さくて済みますので入院は数日で手術も1時間弱ぐらいの短い手術で終わります。
回復の時間が…?手術後ですが日常の生活にはすぐ戻れます。
すぐ歩いて日常の生活にはそれほど不自由ありませんが例えばジョギングを始めたりとかそういう運動は1か月から2か月。
例えばサッカー選手なんかで試合なんか復帰するには通常3か月くらい見て頂いてます。
ただなかなか半月板の治療は難しいので手術後ですね…手術自体はそんな難しい手術ではないんですが半年から1年ぐらいなかなか完全な状態に戻らない事がありますので非常にやっかいなけがという事が言えます。
続いてじん帯損傷についてのお話をして頂きますがじん帯これの模型でご説明頂きましょうか。
ひざは平らな骨の上に丸い骨が載ってるものなので骨同士の安定性は非常に悪いですね。
それで骨と骨とをつないでいるじん帯というのが非常に大事です。
ひざのじん帯4つあります。
内側側副じん帯というじん帯内側のじん帯ですね。
それから外側側副じん帯というじん帯があります。
更に太もも大たい骨を曲げてくと骨のトンネルがあります。
奥に…?ほほう〜。
このトンネルがあってここにクロスしてるじん帯があるのが分かりますか?見えますね奥にね。
クロスしてるので十字じん帯と呼びます。
前にある方が前十字じん帯後ろにあるのが後十字じん帯と呼ばれます。
スポーツの現場ではどのじん帯が傷めやすいですか?じん帯はもともとすごく丈夫に出来てるんですがスポーツ動作ですごく大きな力がかかると特に頻度が高いのは内側の内側側副じん帯を傷めるケースが頻度としては高いです。
例えば外側から人に接触を受けてひざが外側に折れ曲がったりすると。
タックルをされたり…。
あとはスキーをやってひざが内側に入ってしまって内側にグニャッとなった場合にはこっち側のじん帯が傷んでしまいます。
では内側側副じん帯の損傷の治療というのはどうしていくんですか?内側側副じん帯は通常手術をしないでスポーツ復帰ができるけがです。
まずけがをしてけがをしたあとは痛みが生じてひざの内側が腫れてきますのでその間は3〜4日間冷やして患部を圧迫して炎症を広げない治療をします。
そのあと痛みが引いてくれば可及的早期から曲げ伸ばしの練習筋力訓練を始めて頂いてジョギングとかスポーツ動作が痛みなくできるのであれば徐々にスポーツ復帰して頂いています。
それではほかに問題になるじん帯はどのじん帯でしょうか?次にスポーツで多くけがするじん帯は先ほど紹介したくぼみにある真ん中にある奥にある前十字じん帯というじん帯ですね。
この前にあるじん帯です。
それがどのように傷むのかという事で。
これでご説明頂きますがこちら正常です。
これが内視鏡で見た前十字じん帯です。
こちらの脂肪の奥にあるのが後十字じん帯ですがこれが前十字じん帯というかなり太いじん帯ですがこれがスポーツ動作で切れる事が多くて一旦切れてしまうとこれ関節の中にあるのでこういうふうにバチッと切れたものがたぐまって萎縮してきます。
縮こまったような状態になっちゃう訳ですね。
ですから受傷直後に例えば固定してもなかなかこのような状態に戻りません。
このような隙間が出来てしまうので骨同士の安定性は悪くなってしまいます。
これかなり痛いんでしょうね。
切れて。
受傷直後は…周りに血管がたくさんあるのが分かると思いますが血管が切れるのでここからかなり出血して受傷した翌日にはひざがかなり腫れます。
例えば注射器でひざの中を刺してみますと真っ赤な血液が50ccぐらいたまっている事がよくある事です。
ただ前十字じん帯は急性期の症状というのは通常3〜4週間もすると痛みがなくなってきて受傷直後歩けなかったのにもかかわらず大体3〜4週間様子見てると日常生活も大丈夫になって特に支障がなくなります。
そういう状態でスポーツの再開というのは?一見治ったように感じて特にX線をとっても骨折なんかも見られないので一見治ったように見えるんですがこのような状態でスポーツ活動を再開するとステップ動作なんかでひざがガクッとずれてしまう。
我々ひざ崩れと呼びますがそのような事が生じてスポーツが満足にできないばかりかそういうひざ崩れのひどいのを繰り返してると今度は先ほど紹介した半月とか軟骨なんかを傷めてしまってひざがどんどん悪い状態になっていくので注意が必要です。
それでは前十字じん帯の損傷はどういうふうに治療していくのかお話しして下さい。
先ほど出ましたように前十字じん帯というのは関節の中でもうなくなってしまっているのでそれを縫合してもなかなかよくなりません。
それでよくやられているのが再建手術という方法がとられています。
再建手術の材料としては代表的なものとしてはこのお皿がありますがお皿の所の膝蓋腱という太い腱がありますがこの真ん中の所の1cmを骨付きで取ってきてこれを移植する方法。
あとはこちらにハムストリングスという腱がありますがその筋を取ってきてそれを束ねて元のじん帯の所に移植する方法の2つのやり方があります。
これ取ってしまっても大丈夫なんですか?取ると全く障害がないとは言えませんが通常はこういうものは時間がかけてくれば少しずつ再生してきますので特にスポーツ上は支障がない場合がほとんどです。
こちら手術前で切れた写真手術後治ってる写真がありますがこれはどういう状態ですか?これは切れている状態ですが先ほど言った膝蓋腱を使って再建して半年後のX線ですが先ほどご覧になったようにかなり元のじん帯と同じようにきれいに治っているのがご覧になれると思います。
どれぐらいでこれはスポーツに戻れると考えていいですか?スポーツ復帰は実は非常に注意が必要です。
入院期間は1週間から10日とそれほど長くはないんですが先ほど申したようにもともとあった組織を移植しますのでその移植した組織が十分スポーツ活動に耐えれるだけの強度に戻るまでにしばらく時間が必要です。
ですから最近のリハビリメニューは大体術後3か月でジョギングとかマシンを使った筋力訓練を始めて頂いてスポーツの基礎練習なんかは術後半年以降。
試合なんか出るのは8か月目以降というふうに思って頂ければよいと思います。
ですから非常に復帰までに長くかかるけがであると言えます。
スポーツをする時にひざを傷めないように予防するためにはどうしたらいいでしょうか?ねえ傷めたくない。
これは基本的な事ですが基礎練習でスポーツの基本動作基本フォームを身につける事が大事です。
あとはアップをしっかり準備運動ストレッチをやってクールダウンをしっかりやる。
あとは…4日間いろいろお伝えして頂きましたが一番のポイントごく短くまとめるととにかく運動を続けるという事が大事ですかね。
安静にしてると余計悪くなる事が多いので是非使いながら筋力を鍛えながら治して頂きたいと思います。
痛いからと言って動かないと悪循環に陥るというお話も頂きましたね。
それもしっかり覚えておきたいですね。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
来週はご覧のテーマでお送りします。
来週も是非ご覧下さい。
どうも4日間ありがとうございました。
ありがとうございました。
2014/05/08(木) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 ひざの痛み 克服法「スポーツ外傷」[解][字]

ひざのスポーツ外傷の主なものは2つ。半月板損傷とじん帯損傷だ。若者に限らず60代で痛める人もいる。重症の半月板損傷と前十字じん帯損傷の場合は手術を行う。

詳細情報
番組内容
サッカー、バレーボール、バスケットボール、スキーなどで起きやすいのがひざのスポーツ外傷。主なものは二つ。半月板損傷とじん帯損傷だ。若者に限らず60代で痛める人も。半月板損傷は重症の場合は関節鏡による手術を行う。ひざのじん帯損傷で最も多いのは内側側副じん帯の損傷だがこれは治りやすい。一方、前十字じん帯損傷は治りにくく、じん帯を再建する手術を行う。スポーツ外傷を予防するには基礎練習と準備運動が大切。
出演者
【講師】帝京大学教授…中川匠,【キャスター】濱中博久,久田直子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
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日本語(解説)
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