和風総本家「達人と職人」 2014.05.08

旬の野菜が大好きな豆助
♪〜・豆助きょうのお野菜は今が旬のアレよ?
その野菜とは?
それは江戸時代から今に至るまで長年日本人の顔をほころばせてきた野菜
とりわけこの時期出回るものは色が鮮やかで甘みが濃厚な…
そう人参
その人参を最もおいしく頂けるひとつが濃厚な味わいを堪能すべくシンプルに豆腐のみと合わせた…
日本人でよかった〜
心からそう思わせてくれるこれぞ旬の味
あなた〜できたわよ〜
日本っていいなぁ
「和風総本家」のお時間です
表舞台で活躍してきたその道の達人たち
それを裏から支える職人さんがいます
ジョッキーの体の一部みたいな物ですからね長年ずっと作ってもらって…お相撲のね裏方の大事な欠かせない一つでしょうねこれ大事にしまう物じゃなくて大事に使う物です
まずはこちらのお二人
達人は言わずと知れた名ジョッキー武豊
一方職人さんは…
達人にとって絶対に欠かすことのできないある道具を作っている大切な人です
天才とも称される達人…
以来27年間競馬界最多前人未到の3600勝を達成しました
さらにその大記録を自ら塗り替え続けています
国内はもとより世界で戦い続ける日本を代表する鉄人ジョッキー
それを陰で支えてきたのが職人さんです
職人さんが作る達人・武豊騎手愛用の物とは?
それは騎手なら誰もが持ち欠かせない道具でもあります
ものとしてもね…
そう達人に言わせるほどの愛用品
それは大阪府・岸和田で作られていました
その職人さんは毎朝自宅から作業場まで自転車で通っています
御年82歳
長年達人を支えてきたその道具を作るために何十年と通い続けてきた仕事場は住宅街の奥のさらに奥
そこにもう1人の職人さんが
こちらは2代目
まず2代目が作業に取りかかります
裁断した牛革をミシンで丁寧に縫い合わせて最初にできるパーツそれが…
これ一体何ができるのでしょうか?
うす紫色は武豊騎手のトレードマーク
競馬ファンなら誰もが知っています
ツートンカラーの筒状の形ができたところで…
ここからいよいよ達人を25年以上支えてきた職人さんの出番
使うのは達人・武豊の足の木型
あとで行う作業のためあらかじめ中底をつけておきます
縫製した生地に特殊な接着剤を塗りこれを達人の足の木型にかぶせていくのです
この時最も重要なのが隙間なくピタリと木型に合わせること
果たして職人さんが作っている達人愛用の物とは一体…
そう職人さんが作っているのは天才騎手・武豊愛用のジョッキーブーツ
レース中大きく揺れる馬に乗る騎手にとってブーツのほんのわずかな遊びさえ集中力のさまたげになってしまいます
ブーツに求められるのはまるで何も履いていないかのようなフィット感
そのため革が破れないギリギリのところまで伸ばしながら木型にピタリと密着させていくのです
武騎手とほかの騎手の違いはこんなところに
土踏まずのあたりに入れる白いパーツ
実は武騎手の馬の乗り方に合わせた加工なのです
彼の場合はねここで乗るから…
騎手が足をかけるあぶみが足裏のどの位置にくるか
そこまで考えた細かな仕事が達人の絶大な信頼を得ているゆえん
父親が現役のころもそして弟・幸四郎騎手のブーツも手がけてきました
そう最後はブーツの中に残る木型の取り出し
実は二つのパーツからできている木型
まず小さいパーツを取り出すことで本体の大きいパーツがするりと抜け出てくる仕組みになっているのです
こうして完成したのが…
達人がほれ込んだその一品は皮膚のように足になじみ動きを一切邪魔しない
まさに職人さんの技術と計算の集大成
武豊騎手のブーツの証し
薄紫色が馬と共に先頭を切ってゴールに飛び込む
その姿をいつも願いながら達人のデビュー以来25年以上職人さんは共に闘ってきたのです
ずらりと並ぶ1000個以上の木型は達人はもちろん多くの騎手たちが職人さんを信頼してきた証拠
しかし長い職人人生の中でも達人・武豊騎手の足は別格だといいます
ここはJRA日本中央競馬会の施設
およそ2000頭の競走馬が滞在し3000人の関係者で運営されている…
武騎手も毎週のようにここに通い近くレースに出走予定の競走馬に騎乗
入念にトレーニングを積んでいます
そのトレーニングセンターの一角に職人さんのお店が
ふだんは大阪・岸和田で作業していますが週に一度だけこちらでブーツのメンテナンスなどを行っているのです
修理のみならずどう改良したらいいかブーツの相談に来る騎手も多くいます
そんな職人さんがこの世界に入ったのは?
生まれは宮崎
その後各地を修業して回りました
すぐにその腕を見込まれ…
職人さんが長年支え続ける達人武豊騎手
レースを数日後に控えた忙しいさなか
トレーニング中のところ職人さんについて聞いてみました
その履き心地の良さの秘密はどこにあるのか職人さんのブーツ作りの様子を見て頂きました
職人さんのお店にはブーツのメンテナンスでしばしば訪れるという武騎手
2人ともちょっと照れくさそう
思うこと言いたいことはあるけれど面と向かってはなかなかことばにできません
多くを語らずとも伝わる
それが達人と職人さんの関係
(武騎手)はい頼みますよありがとうございました
達人・武豊はわかっているのです
どんな美辞麗句を並べるよりこのジョッキーブーツを履いてみずからが持つ勝ち星の最多記録を塗り替え続けることが職人さんに対するいちばんの感謝のことばだと
職人さんもまたそれがわかっているからこそジョッキーブーツを作り続けるのです
今よりもっといいものを
82歳の情熱はいまだ衰えることはありません
続いての達人と職人はこちら
まずは相撲界の達人・九重親方
言わずと知れた58代横綱千代の富士
数々の名勝負とともに金字塔を打ち立てた昭和最後の大横綱です
達人・九重親方には現役時代稽古のときはもちろん場所での取組まで欠かさず使った愛用品がありました
それは現在の若い力士たちにとっても欠かせないもの
一方職人さんは…
62年にわたり…
ここであなたに質問
職人さんが作る達人の愛用品は九重親方が現役時代に使っていたもの
それは相撲界にとっての必需品でもあります
一体職人さんは何を作っているのでしょうか
次の鍵をヒントにお答えください
これは材料
最後の仕上げに使います
職人さんが作る九重親方現役時代の愛用品とは一体な〜に?
あらステキなちょっと…
(渡辺)かっこいいな
(拍手)本日の「和風総本家」は新企画「達人と職人」支え合ってる姿美しいですよね
(渡辺)お相撲を取るときに使ってるの?もちろん
(ラブリ)え?白い粉はこねてたじゃないですかなんか白い粉をこねてるのかどうかは知りませんお相撲さん以外で使う人って誰がいんの?いますけどそれは言えないですどういうときに使います?え?言えないの?はい言うとわかってしまいますあぁじゃあそうかな言うとわかってしまう?しまうかもしれないですあぁなるほどねでは答えをお出しくださいでは渡辺さんから元結なんすか?それちょんまげのここの結う糸
(渡辺)そうですねあれ?じゃあ…
(笑い声)そうですよねえ〜じゃあラブリさんすべり止め的なこう…なんだろうこうやるじゃないですかこうやってすべり止めを手に付けるためにこう…えどういう…?こんなことやらないですか?塩塩塩まいて…?あれ塩か
(ラブリ)あ…きょうのペーパーは間違い武井さんいきましょうはいあのまげを結う時に使う「油」木箱あるじゃないですかあれ…ちょっとわかんないですけどあれに緩くなったやつを流してひもでチョンと切ってせっけんみたいな形にして1個1個成形してそれを1人1個…萬田さんそう…
(一同)えぇ〜そうなんすか?それは頭に付けるんですか?頭じゃなくてね眉毛をちょっとこう上げたり…でも確かにちょっときょう…よく言うわよ…
(笑い声)
それは江戸川区のとある住宅街の一角で作られていました
材料となるのは「木ロウ」
木ロウとはハゼの実から作られる天然植物系のロウのこと
実はこれ私たちがよく知るロウソクの原料
自然のものだけに不純物を取り除く作業が必要不可欠なのです
相撲界には欠かせないその必需品
最大の特徴は…
そうそれは力士特有の独特の香り
液体だった木ロウは冷めてくると徐々に白く固まりはじめます
ここからが職人さんの腕の見せどころ
固まる前に木ロウを素早く練って程よい粘りと照りを引き出します
気温によって固まる時間はまちまち
そのため機械を使うことはできません
こうして手作業で出すツヤと粘り
この小分けにした固まりが相撲界の必需品
次に職人さんが2代目と行うのは…
歌舞伎や芸者さんの世界でも使われているそのあるもの
しかし特徴的な独特の香りがあるのはこの相撲用だけ
ここまでくればあとは最後の仕上げ
1年をとおして作る商品ですが季節によって変えている事が…
気温によって固さが変わる油
長年の勘で季節ごとに固さを変えているのです
何を作っているかもうおわかりですね?
正解は「鬢付け油
通称「すき油」と呼ばれ力士がマゲを結う時に使います
今や相撲用の鬢付け油を作っているのは日本で島田商店のみ
まさに相撲界に欠かせない職人さん
なぜこの道を志したのでしょう
(スタッフ)おいくつだったんですか?
15歳の時丁稚から始まった職人人生
以来昔ながらの作り方を守りながら日本の国技を支え続けて60年以上
舞台は違えど己の道をただ一生懸命に究め続けてきた2人
何より日本の技を守ろうとする心はお互い誰にも負けません
千代の富士時代職人さんの鬢付け油を愛用していた九重親方
それは現役の力士にも受け継がれている大切な必需品です
その油を使って実際にマゲを結うのは各部屋専属の床山さんたち
部屋の力士のマゲを美しく結い上げるために求められるのはみずからの高い技術ともうひとつ
職人さんが作る高品質の鬢付け油です
その鬢付け油を作る職人さんの様子を初めて見る達人は一体何を感じるのでしょうか
ふだんはほとんど会うこともない相撲界の達人と職人さん
最後にこんなことばが…
少しよけいなお世話とは思いつつVTRを見た親方の様子を見ていただきました
裏方として相撲界を支える職人さんは表舞台の達人たちとともにさらなる高みを目指します
萬田さん武井さん東さんお見事でございましたなんかちょっとグッとくるVTRが多いよね気持ちがものすごくなんかこう映像からあふれ出てくるっていうかねその分なんかこう…
達人と職人
続いてはこちらのお二人
今回の達人は外国の方のようです
この町にその達人はいました
達人の自宅がこちら
ずいぶん大きい家ですが…
一体この方なんの達人なんでしょう?
一階は住居と仕事場を兼ねているようです
それにしてもこちらの達人の仕事とは一体?
豆助も気になるわよね
こちらの達人の仕事とは…
ということは…
そう達人は…
実はどうしても日本に来たかった理由がありました
なんと…
その後陶芸家となりオーストラリアで活動していました
そんな達人にとって益子焼の魅力とは?
来日して25年陶芸家として達人が最も影響を受けた人がいました
達人の師匠です
実は益子焼のその技術とともに今は亡き師匠から受け継いだ大切なものがありました
作品づくりの時に必要なそれは人間国宝から譲り受けた思い入れのある道具
しかし23年間使い続け古くなったと言います
そろそろ新しいものを職人さんに作ってもらおうと考えているようです
ということで達人が訪れたのはかつて師匠のその道具を作っていたお店
達人愛用のものを作る職人さんはこの方
あはじめまして私はユアンと申しますどうも渡辺ですよろしくお願いします作業風景ぜひご覧頂いて
ここであなたに質問
職人さんが作っているのは陶芸家ユアンさんが師匠から譲り受けたもの
作品づくりに必要な道具ですがそれは一体?
次の2つの鍵をヒントにお答え下さい
作業場にある一本の竹の棒
作業中繰り返し使う道具です
作業の山場で使います
一体な〜に?
陶芸家さんみんな使いますか?まあみんながみんなとは言えませんがわれわれは今まで使ったことありますか?ユアンさんのような使い方をしたことがあるかと言われたらないかもしれませんが非常に日頃から目にする目にする?日頃から目にする?どんな材料を使うんですか?材料は少しここでは教えられないですねその道具っていうのは手に乗るような道具?多少大小あるんでしょうけどそれほど大きな物ではないですね片手で持てるようなもの?まあそうでしょうね
ところで豆助こんなニッポンの数え方知ってる?
日本の原風景棚田
その数え方は…
1枚2枚と数えます
もしよかったら覚えておいて下さい
絹糸がその材料となります
そのまま使うと絡みやすい絹糸
そこで絹糸の束を1本ずつ整理し小枠に巻き直します
達人も職人さんの仕事に興味津々のようです
次にそれぞれの小枠の糸をひとつにまとめます
そこで使うのがこちらの…
8本の糸を巻きつけるのはこちらの…
8個の小枠から飛び出す絹糸はこの大枠によってひとつに束ねられていくのです
1本の絹糸をさらに太くするためのこの作業
8本でひとつになった大枠の糸を8個の小枠の糸とまとめてひと束16本に
同じ作業を3回行いひと束24本まで整えます
24本の束をさらにひと束48本にまで太くしたところで…次に取り出したのは糸を組んでいくための道具
その穴に糸の束を一組通しておきます
糸につけているのは鉛のおもりが入った木の玉
これを交差させながら8束を組んでいく作業
実は先ほど組台の穴に通しておいた糸の束は芯になる部分
それを巻き込むように均等に組んでいくのです
しかし達人これを益子焼にどう使うのでしょうか?
豆助はわかるかしら?
職人さんが作っていたものそれは…
正解は…
組ひもは刀の下緒や帯締めなどに使われてきた日本の伝統工芸品
達人は…
これなんですこれは…
それは達人が今は亡き人間国宝の島岡達三氏のもとで学んでいたとき譲り受けたもの
組ひもを使って器の表面に模様を刻むその手法を島岡氏が考案しました
達人は師匠から受け継いだその技術にみずからの手法を加えて作品を作っているのです
縄文土器を思わせるその素朴さと温かみ
美しい縄模様を生み出す組ひもは師匠と達人とをつなぐ絆でもあるのです
生前人間国宝の島岡氏が組ひもを作ってもらっていたのがあの職人さんのお店
大正11年に創業した組ひもの老舗です
使い心地のよさと卓越した職人技が生み出す美しさ
それを焼き物の模様とした師匠から受け継ぎ23年間達人は片ときも離さず大切に使ってきました
今回新しく作っていただいたものと比べるとご覧のとおり
人間国宝・島岡達三氏にその腕を見込まれた先代も職人さんが大学生のときに他界されたそうです
お互いに師匠を亡くした者どうし
組ひもがつなげた偶然の出会いから達人と職人さんは日本の文化を守るさらなる決意を誓い合いました
表舞台で活躍する達人たちをその裏で支え続ける職人さんたち
そこには多くを語らずとも伝わる信頼関係と達人のこだわりを形にする職人さんの確かな技と誇りがありました
日本の職人さんっていいなぁ
残念ながら全員不正解でございましたなにその短めにって…
(笑い声)なんと今回熱海五郎はですね新橋演舞場
(渡辺)ね?そうですよ沢口靖子さんすばらしいですよ規模がねまたね大きくなりましたからうん
(笑い声)夫婦で過ごす大切な時間。
それがハレの日ならぬハレどき。
あなたのハレどきはいつですか?2014/05/08(木) 21:00〜21:54
テレビ大阪1
和風総本家「達人と職人」[字]

大追跡!“達人を支える職人”
名ジョッキーと靴名工
勝負を支える絆(秘)話&
相撲“油”唯一の職人

詳細情報
番組内容
JRA通算3600勝以上という輝かしい戦績を誇る達人・武豊にとって欠かせない、あるモノ。また、昭和の大横綱、千代の富士(現九重親方)が愛用し、全ての力士にとっても欠かせないあるモノ。それらが職人さんによってどうやって作られているのか、初めて目にした達人たちの反応は…?
職人さんと達人を結ぶ、固い絆の物語を追います。【旬の野菜】ニンジン
出演者
萬田久子
東貴博
渡辺正行
武井壮
ラブリ
【進行】
増田和也(テレビ東京アナウンサー)

音楽
「和風総本家」テーマ曲
縁の詩(えにしのうた)
【作曲・演奏】上妻 宏光
ホームページ
www.tv−osaka.co.jp

ジャンル :
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – クイズ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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